リハビリコラム

患者さんとのコミュニケーションで悩まない方法|学生〜新人さん必見

こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。

ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!

なお
なお
今回は、患者さんとのコミュニケーションで悩まない方法をお伝えして行きます。

少しだけ自己紹介をさせて下さい!

自分は、令和5年4月で11年目の作業療法士となります。
1年目より急性期病院に勤務しており患者さんとは現在で2,000人は超えるであろう人と関わっています。

医療系学生さんや医療系の社会人1年目の方が良く悩まれることとして『患者さんと、どうコミュニケーションを取れば良いか分からない』『何を話して良いか分からない』『どうやって接すれば良いか分からない』という声が聞かれることがあります。

コミュニケーションが取れないことにより悩んでしまい、多くの時間を費やしてしまうこともあります。そんな悩みに対して少しでも解決して行けるように今回は『患者さんとのコミュニケーションの取り方』に関してアドバイスをしていきたいと思います!

是非、最後までこの記事に目を通して頂き実習や今後の臨床に役立てて頂ければと思います!

この記事を読まれている皆さんが患者さんと少しでもスムーズにコミュニケーションを取れるようになることを心から応援しております。

患者さんとのコミュニケーションで悩まない方法|学生〜新人さん必見

患者さんとコミュニケーションを取るにあたっては『何を喋って良いか分からずダンマリ』は、やっぱり良くはありません!加えて、沈黙が嫌だからと言ってなんでもかんでもマシンガントークのように話せば良いというものでもありません!

なお
なお
患者さんとコミュニケーションを取っていくにあたっては話す聞くのバランスが非常に大切です。

では、どうして行けば良いのか!何を喋れば良いのか!

それを以下にまとめていきます。

・患者さんの状態のことに関して話す

・家族のことに関して話す

・今まで行なって来たことに関して話す

・日常生活のことに関して話す

・退院してからのことに関して話す

です!

概ね、上記のことを中心に会話をしていればネタが尽きることはありません。
もちろん雑談で終わってしまうのは勿体無いことなので会話から聞かれた内容を治療や支援に活かしていくことを意識するのも大切です。

では、1つずつ上記の項目を深く解説していきます。

患者さんの状態のことに関して話す

患者さんとのコミュニケーションで悩まないようにするには、患者さんの状態のことに関して話すのが良いです。

なお
なお
患者さんとコミュニケーションを取っていく際に患者さんの状態のことを聞くのは鉄則なことだと思います!状態を知るということは、どんな医療職の方でも行わなければならないことです。ここが無関心であると逆に医療者としてマズイです。相手に興味を持つことから全てが始まっていきます!

医療の道で頑張ろうとする人は、必ず患者さんの状態は、毎回聞いて下さいね!

そして、そこからコミュニケーションを取っていきましょう!

具体的に聞くことして

・体調どうですか

・暑いですか、寒いですか

・良く眠れましたか

・お食事は食べれましたか

・痛いところはないですか

・苦しかったりしませんか

・手足しびれてたりしませんか

などです。
その他にもたくさんあるかと思いますが、今パッと思いつくものだけ載せて見ました!

上記のように患者さんの状態のことを聞きながら会話を発展させていきましょう!

例えば
痛いと言えば、どこが痛みますか
苦しいと言えば、肺なのか心臓なのか
眠れないと言えば、なぜ眠れないのかを聞いてみる
など

これは、患者さんの状態を早期に正しく知ることも出来ます。
医療者としてもあるべき対応になります。
上から順番に自分の作業を行いながら毎日聞いていっても良いと思います。

これを意識するだけで、だいぶコミュニケーションは取れるようになっていきます!
どんな患者さんにも使えますので、是非参考にしてみて下さい!

家族のことに関して話す

患者さんとのコミュニケーションで悩まないようにするには、家族のことに関して話すです。

なお
なお
家族のいる患者さんに対しては、家族のことを聞いてみましょう!医療者なので患者さんのプライベートをある程度聞いても大丈夫です。『余計なことを聞いてはいけないのでは?』なんて思わなくて大丈夫です!それを元に退院支援に役立ていきましょう!ここで注意するべきは踏み込みすぎないこと。そして、雑談だけで終わらせないことです。常に情報収集をするという意識をもち、今後の支援に繋がるようなことを意識して会話していきましょう!

これもコミュニケーションを取っていくには非常に良い手段です!
めちゃくちゃ性格に難がある人以外は、本当は知っていても知らないフリをして聞いても大丈夫かと思います!

具体的に聞く内容としては

・何人家族ですか

・旦那さん、奥さんは働いているんですか

・お子さんは学生さんですか?社会人ですか?

・おじいちゃん、おばあちゃんはいるんですか?

・一緒に住まれてるんですか?

・介護はしてるんですか?

・ご兄弟はいるんですか?

・誰か家のことを手伝ってくれる人はいるんですか?

などを中心に聞いていけば会話が途切れることは、まずないです!

なお
なお
むしろ話がきれなくて自分の業務に支障が出ないように注意して下さいね!

上記にも書きましたが、あまり深く踏み込んでしまっても地雷を踏むこともあります。
人には『本当に聞かれたくないもの』というものも多少あります。

相手の声のトーン、表情をみながら、どの程度踏み込んで会話をしても良いのかは、考えながら接して下さい!

そして、雑談で終わらせることなく得た情報はカルテに記載することや、自分で覚えておき退院支援を行なっていく段階で、参考にしたり、助言が行えるようにして下さい。

今まで行なって来たことに関して話す

患者さんとのコミュニケーションで悩まないようにするには、今まで行ってきたことに関して話すです。

なお
なお
患者さんの生い立ちを聞くことによって性格を分析したり、好きなことを知るきっかけになります。そして、会話を行なっていく中では『あなたの好きなこと』なども開示すると良いです。そのことによって患者さんも心を開いてくれる可能性も大きく上がりますよ。会話1つで信頼関係を築いていくことも可能です!

相手のことをより良く知る。
医療従事者に取って必要不可欠なことです!
ここを抜いてしまっては、真の支援は行えません!

具体的に聞くこととしては

・出身はどこか

・どういう風に育ってきたか

・お仕事は何をしていたか

・気分転換の方法はなんだったか

・趣味はあるか

・交友関係はどうだったのか

・思い出に残ることはあるか

などを聞けると、会話が途切れることはないです。
そして、患者さんだけに話させるのではなく、自分自身のこともどんどん開示していきましょう。

心理的に相手が開示してくれれば、自分のことも開示しようと言う気持ちが働きやすくなります!その心理を利用して、どんどん患者さんのことを知っていきましょう!

知った内容で、また退院に向けて役立てて下さい!

特にリハビリスタッフは患者さんのHOPEを知る為にも上記のことはマストに聞いた方が良いです!



日常生活のことに関して話す

患者さんとのコミュニケーションで悩まないようにするには、日常生活のことに関して話すです。

なお
なお
今の生活状況に関して聴取することが医療者に取って重要なことです。ここが知れないと患者さんが自立出来るのか出来ないのかが判断出来なくなってしまいます。ぜひ、意識して日常生活のことを話すようにして下さい。コミュニケーションにもなりますし、入院中の適切な支援にも当てていくことが出来ますよ!

患者さんがどのくらい出来るのか・動けるのかを知ることが大切です。
それを知ろうと会話を行うことでコミュニケーションが生まれていきます!

具体的には

・食事は自分1人で食べれてますか

・歯磨きなどは自分で行えてますか

・お洋服は自分1人で着れてますか

・トイレは自由にいけてますか

・ベッドから起き上がれますか

・どのくらい歩けますか

など、生活全般のことを聞くことが良いと思います!
コミュニケーションを測っていく1つの方法です!

出来ない動作に関しては支援したり、介助したりリハビリスタッフと相談してみたりすることも良いと思います。

上記の会話を意識的に行なっていけば、なるべく入院前の状態に戻っていく為には、どこが足りないのだろうと考えるヒントにもなります。

なお
なお
少し厳しいことを言わせて貰えば患者さんとコミュニケーションを取ると言うことは遊びの時間ではありません!

あくまでも情報収集する時間だと思って会話を行なった方が良いです!
自分の時間を無駄にすることなくコミュニケーションを取りながら自分の業務にも役立てられるのが良いです!

退院してからのことに関して話す

患者さんとのコミュニケーションで悩まないようにするには、退院してからのことに関して話すです。

なお
なお
退院後どうしていきたいのかを聞くのも重要なことです。結局、退院してからが患者さんにとってのスタートであり、そのスタートを上手く切って行けるようにお手伝いするのが医療者の役割です!入院中のことだけに焦点を当てるのではなく、退院してから患者さんがどのように過ごしていくか・どうやって生きていくかを想像しながら会話・支援をしてみて下さい!

入院して数週間経ち病状が安定してきた段階で『退院してからのこと』に関して少しずつ会話を行なっていくのも重要なことです。

・退院したらどこに帰るのか

・一人暮らしなのか

・家族は支援してくれるのか

・仕事はどうするのか

・車、バイクなどには乗るのか

・病院までの通院はどうするのか

・家の環境は不便にならないのか

・家の周りに坂道や砂利道など足場の悪い道がないか

など退院後の生活に関して会話を行えば自ずとコミュニケーションが取れていくはずです!

上記の会話を行なって行ければ家に帰るにあたって、福祉用具の導入が必要なのだろうか、住宅改修が必要なのだろうか、車、バイクの運転は可能なのだろうか、介護保険・身体障害者手帳・精神障害者手帳の申請が必要になるのだろうか、など考えることが出来ます!

ずっとお伝えして来ていますがコミュニケーションを雑談に終わらせるのではなくしっかりと情報をカルテに残していく、覚えておく努力は医療者として行なってください!

雑談だけで終わらせるのではればそれは医療者じゃなくても出来ますしボランティアスタッフで十分です!

雑談をすることが医療者として、お金をもらって人のやる仕事ではありません!
会話を行い、そこから退院支援に結びつけ行動をするのが医療者の役割です!

そこだけは、しっかりと覚えておいてください!

沈黙もコミュニケーションの1つです


沈黙もまたコミュニケーションの1つとして捉えることが出来れば肩の力を抜いて患者さんと接していくことが出来ます。

なお
なお
会話をしよう。会話をしよう。と学生側やセラピストが焦る必要は全くありません。

ゆっくりと患者さんのペースで物事を進めていくことが大切です。
沈黙でもいいんです。間があってもいいんです。患者さんと関わる側は、じっと構えていましょう!

その時間は、患者さんが考えている時間でもあります。
10秒も20秒も返答がない場合のみ少し語りかけるように話してみましょう。

どう感じますか?
何か考えてますか?
などでいいんです。

答えもその場で聞こうとしなくていいんです。数時間経ってから聞いてもいいんです。次の日聞いてもいいんです。

なるべく急かさないようにしましょう!

学生やセラピストの間にひきづり込むのではなく、あくまでも患者さんペースでコミュニケーションを取っていくことが大切です。

患者さんのペースを意識しながら上記にお伝えしてきた内容を中心にコミュニケーションが取れると上手く患者さんと接していくことが出来ます。

是非、やってみてください。

とにかく慌てないことが大切です


いかがだったでしょうか!?
患者さんとのコミュニケーションで悩まない方法|学生〜新人さん必見と題して記事をまとめました。

本日のまとめです!

患者さんとのコミュニケーションで悩まない方法は

・患者さんの身体、気持ちを知ろうとしてください

・家族に関して話しみてください

・生い立ちを話してみてください

・入院中の生活に関して話してみてください

・退院してからのことに関して話してみてください

患者さんとコミュニケーションを取っていく際は、とにかく慌てないことが大切です。

なお
なお
学生さん側・セラピスト側が、せかせかしないことが大切です。緊張は的確に患者さんに伝わりますし顔の強張りも患者さんには伝わってしまいます。ゆとりを持って表情柔らかくを意識して患者さんに接して行きましょう!

是非この記事は、医師、看護師、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、臨床検査技師、放射線技師、臨床工学技士、医療事務全てのスタッフにみて頂きたいです。

患者さんとコミュニケーションをとることは絶対に重要なことです。
基本的に聞いてはいけないことはないと思います(患者さんの尊厳を傷つけたりしなければ)。

会話を行う中で『上から目線』や『しつこく聞く』ということになることだけは避けながら適切なコミュニケーションを取ってみて下さい!

患者さんとコミュニケーションを取ることは、そんなに怖いことではありません。

全然大丈夫ですよ!

患者さんを自分の家族のように接していけば自ずと会話は行えるはずです。
自分の家族を支援するような気持ちでコミュニケーションを取っていきましょう!

固すぎず砕けすぎずバランスを考えながら接して行きましょう!

以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
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などの記事を書いています。気になる記事がありましたら是非覗いてみてください。

少しでもあなたの未来が良い方向に向かうことを祈っています。
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