作業療法

評価実習(検査測定実習)での目標|急性期で獲得すべきこと

こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。

ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!

なお
なお
今回は、評価実習(検査測定実習)での目標を学生さんに向けてお伝えして行きます。特に急性期病院に行かれる方必見です。

評価実習(検査測定実習)といえば初めての長期間実習となりますね。緊張とワクワクが入り混じるかと思います。『どうやって過ごせば良いのか』『何を勉強していけば良いのか』そんな悩みを持つ方も多いかと思います。

本題に入る前に評価実習(検査測定実習)では、以下のことを目的に行うことが多いです。

・患者さんに触れる

・患者さんに対して検査、測定を行う

・患者さんの問題点を見つける

・患者さんとコミュニケーションをとる

・スタッフとコミュニケーションをとる

・社会人としての礼儀を身に着ける

初めての実習でもあり学生さんにとっては非常に緊張する実習になります。

そこで今回、現役の作業療法士で急性期病院に長く勤務し学生指導も行なったことのある立場から、急性期病院における評価実習(検査測定実習)の過ごし方と乗り越え方をお伝えしていこうと思います!

是非、参考にして有意義な実習を過ごして頂ければと思います!

評価実習(検査測定実習)での目標|急性期で獲得すべきこと

急性期病院で働く作業療法士のイメージに関してよく学生さんから聞かれる言葉として

・難しそう

・頭が良くなければ通用しない

・覚えることがたくさんありそう

・忙しそう

・怖い

です。

なお
なお
きっと、これから急性期病院で実習を控えている方も同じようなことを思われていることだと思います。

急性期病院で実習をする上で大切なことをお伝えしていきます。

・今までやってきた検査測定の方法に関して見直す

・誰に対しても挨拶を行う

・コミュニケーションをたくさんとる

・リスク管理を正しく理解して触れる

・分からないままにしない

です。

上記のことを守りながら実習が過ごせると必ず合格点ももらえますし学びの多い実習になるかと思います。

では、上記の項目を1つずつどういうことなのかを詳しく解説して行きます!

今までやってきた検査測定の方法に関して見直す

急性期病院で実習をする上で大切なことは、今までやってきた検査測定の方法に関して見直しをすることです。

なお
なお
バイザー会議などで良く聞かれますが、基本的には実習地に来てから様々なことを学んでいければ良いと思います。なので、実習前などにやっておくことは、徹底的に今まで学んで来たことの復習を行うだけで十分です。

こんなことを思う学生さんがいます。

学生
学生
急性期病院だから様々な疾患が来るはず!分からないとまずい。。。脳卒中?パーキンソン?骨折?心筋梗塞?肺炎?何を勉強して良いんだ?全部やっとくか・・・。でも、そんなの膨大すぎる。

なんて気を重たくする必要は、全くありません。

今まで習って来たことだけを復習しておくだけで十分です。

特に検査測定・評価実習なので、それに準ずるものだけ勉強しておけばOKです。

・ROM

・MMT

・感覚検査

・疼痛評価

・バランス検査

・反射

・認知検査

・高次脳機能検査

などなどどんな検査があり、どんな方法で行うかだけを頭に入れておけると比較的実習はスムーズに進めていけるはずです!

基本的に病院実習では見学→模倣→実践でのスタイルがベースとなって来ています。

いきなり『では、やって下さい』なんてありえないので、どうか安心して下さい。

結論

無駄にあれこれ勉強する必要はありません!
今まで習って来たものだけを復習しておきましょう!(特に検査測定・評価)

誰に対しても挨拶を行う

急性期病院で実習をする上で大切なことは、誰に対しても挨拶を行うことです。

なお
なお
挨拶は、何よりの基本です。医療人・社会人・人としての基礎となるものです。挨拶が出来なと、周りからも指導者からもキツイ目で見られる可能性が高いので注意して下さい! 

挨拶は全ての基本です!
実習は、医学・リハビリの勉強をする為にはありますがその他にも社会人・医療人としての基礎を作るところでもあります。

患者さん、患者さんの家族、スタッフに挨拶が出来ないと社会に出てから致命傷です!
挨拶が出来ない人は、基本的に信頼もされにくくなります。
クレームもたくさん貰いやすくなります。
働くのもしんどくなってしまいます。

そうならない為にも、学生・実習生のうちに『笑顔で挨拶』の練習をしておきましょう!
挨拶する場面は以下の場面です。

・病院に入ったらすれ違う人に挨拶

・リハビリ室に入ったら大きな声で挨拶

・患者さんと会ったら挨拶

・患者さんの家族に会ったら挨拶

・すれ違うスタッフにも挨拶

・実習を終えてリハビリ室を出るときに挨拶

概ね上記の場面で挨拶が行えると良いです。
以外とたくさん挨拶をする場面はあります。

なお
なお
たくさん挨拶をすればする程、自然に挨拶が口から出るようになって来ます。

最初は、何だか恥ずかしいとか思うかもしれませんが慣れてしまえば大丈夫なので、どんどん挨拶はしていきましょう!

笑顔で元気よく挨拶が行えると、周りのスタッフに与える印象も良くなります。
それだけでも、実習を過ごしやすいものになります!

コミュニケーションをたくさんとる

急性期病院で実習をする上で大切なことは、コミュニケーションをたくさんとることです。

なお
なお
とにかく患者さんとたくさん会話をするように心掛けて下さい。作業療法士の基礎はコミュニケーションを取ることにあります。患者さんが『どういう人なのか』『どんな風に過ごして来たのか』『今どんな風に感じているのか』これを知るのも評価です。

とにかくたくさん、患者さんと会話をすることを心掛けて下さい。
話す内容は、最初はなんでも良いです。

・今日の体調はどうですか?

・昨日は眠れましたか?

・ご飯は食べれましたか?

・日中は何して過ごしているのですか?

・趣味とかなんか合ったんですか?

などなど適切にコミュニケーションを取りながら過ごせるようになりましょう!

コミュニケーションを取ることに、少し慣れて来たら意図を持って質問できるようになりましょう!

作業療法士は身体機能面だけではなく、精神機能面もフォロー出来る唯一の職業です。
具体的に意図を持たせるとは、どういう事かを先ほど上げた質問を例を加えて書いていきたいと思います。

・今日の体調はどうですか?
意図:昨日と同等の負荷量でリハビリは進められるか?

・昨日は眠れましたか?
意図:せん妄症状など来さないか?集中力の欠如などの要因にならないか?

・ご飯は食べられましたか?
意図:適切に筋力や体力をつける事が出来るか?

・日中は何して過ごしているのですか?
意図:ベッド上生活になってないか?

・趣味とかなんか合ったんですか?
意図:リハビリで何か応用出来ないか?

意図を持ってコミュニケーションを行うだけで、患者さんのことをより深く知る事が出来ます。

無目的に質問するより何百倍も良いです!

雑談を雑談で終わらせてしまっては、時間が非常に持ったないです。

是非、『意図』というところを意識してコミュニケーションを取ってみて下さい。



リスク管理を正しく理解して触れる

急性期病院で実習をする上で大切なことは、リスク管理を正しく理解して触れることです。

なお
なお
急性期病院で実習を行うにあたっては、リスク管理を正しく理解することが重要です。逆のことを言ってしまえばリスク管理さえ行えていれば、何をやっても大丈夫です。自分一人でリスク管理方法を知っていくのは難しいので、どんどん指導者の人に聞いていきましょう! 

『自分が何かしたことによって、患者さんが悪くなってしまったらどうしよう』

実習生さんにとってここが何よりも怖いポイントかと思います。

めちゃくちゃわかりますが・・・

正しくリスク管理が行えれば、患者さんが悪くなることはありません!
急性期病院で実習をするのであれば、徹底的にリスク管理方法は学んでいきましょう!

これは、実習だけではなく、実際の現場に出たときにも使える知識です。

・離床の基準

・血液データーの見方

・画像の見方

・薬の内容

・骨折の治癒に関して

・腱断裂に関して

・透析の内容

など、どんどん教えてもらいましょう。
これらを理解出来ると、人間の根本を理解することが出来ます。

臨床の場面だけではなく、日常生活においても応用出来ることばかりなので
正しい救命活動なども行えるようになり。

正しいリスク管理を行えるようになれば患者さんに触れることも怖く無くなります。
検査測定・評価だけではなく、急性期病院で実習をするので、たくさんのことを吸収してみて下さい!

分からないままにしない

急性期病院で実習をする上で大切なことは、分からないままにしないことです。

なお
なお
聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥ということを忘れずに過ごしてみて下さい。

社会人になったら基本的に自分で学ぶしかありません。
学生のうちはお金を払い学校に通う・実習地に行き教えてもらうという環境が整ってます。親のお金だから気づきにくかもしれませんが、お金を払う対価として学ぶことが出来ています。

社会人になったら病院・施設・先輩にお金を払っている訳ではないので基本的に教えてくれません。先輩の貴重な時間を頂いて教えてもらってます。教えてもらうのが当たり前の環境では無くなります。そこを深く理解しておいてください。

実習を行う上では、分からないことを分からないままにしておくのは非常に持ったないことです。

学生のうちに学べることは学んでおきましょう!

分からないことがあれば、その日のうちに解決しておきましょう!
なんでもかんでも聞けるのは学生のうちだけですよ!

その貴重な期間を大切に過ごしてください。

また、分からないことをたくさん質問出来れば
自ずと『意欲のある実習生』として、好感度もアップしますし、やる気のある実習生として認められる可能性が高いですよ!

少しでも気になったこと、分からないことがあればどんどん質問してみてください。

『こんなこと、聞いたらヤバいかな』なんて基本的に思うことはありません!
どんなヘンテコな質問をしても許されるのが学生です。

指導者を恐れずにたくさん質問し知識を身につけるだけではなく、コミュニケーションも取ってみて下さい。

完璧にやろうとしなくていい!今出来ることを精一杯やろう!


大前提でお伝えしておきます!

なお
なお
学生さんは出来なくて当たり前です。

現場にいる療法士は、学生さんに完璧は求めていません。
最低限、学校内で学んだことを元に病院でさらに知識をつけて学校に帰って欲しいという思いの人の方が圧倒的に多いです。

実習で学ぶ姿勢を忘れずに過ごして下さい。

合格・不合格は基本的には考えない方がいいです。
目の前のことに集中して下さい。目の前の患者さんに集中して下さい。

目の前の患者さんがどのような状態で苦しんでいるのか、動作が出来なくなっているのかを真剣に考えて下さい。

そして、少しでも苦痛を取り除いたり、日常生活を過ごしやすいようにしてあげてください。

それが出来れば実習に落ちることはありません。

実習に落ちてしまう時って必ず自分に目が向いている状態にあります。
合格するのが全て。あと数日持ち堪えれば実習が終わる。
そんな風に思って実習に取り組んでしまうと上手くいくものも上手く行きません。

実習中はとにかく自分より患者さん。そして指導者の言うことに全集中してみて下さい。そして1つでも多く学んで学校に帰ってやろう!ぐらいの勢いで実習に取り組んでみて下さい。

有意義な実習は自分の行動で作っていくもの


いかがだったでしょうか!?
評価実習(検査測定実習)での目標|急性期で獲得すべきことと題して記事をまとめました。

今回のまとめです。

評価実習(検査測定実習)での目標

・新しいことを学ぶのは実習地で。今までやってきたことを振り返る

・挨拶は基本中の基本

・とにかくたくさん患者さんと喋ろう

・会話を行うにあたっては意図を持とう

・リスク管理を理解しよう

・分からないことは、その日に解決しよう

急性期病院で評価実習(検査測定実習)を行うにあたって大切なポイントをまとめて参りました。

上記のことを参考に実習を過ごしてもらえると学びの多い、充実した実習を過ごすことが可能となります。

実習に対して不安を感じるのは『分からないことが分からない』状況になるからです。

それを少しでも解決していくのは先人の方に聞く、先輩に聞くのが一番です。

ぜひ、上記の内容を参考にして頂き充実した実習を過ごして下さい!!!

以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
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などの記事も書いてします。興味のある記事がありましたら是非、覗いてみて下さい。

少しでもあなたの未来が良い方向に向かうことを祈っています。
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