作業療法

【令和3年最新】現役作業療法士が国試の問題を考えてみた〜専門編〜

こんにちは!なおです!
このブログは『医療現場で得た後悔しない為の生き方』『作業療法学生と若手に作業療法の考え方』『生活と暮らし』を柱に人生頑張っている方に向けて情報発信をしていくブログです!
ブログ×ツイッターを通し様々な方と楽しみながらコミュニケーションを取れればなと思っています!

なお
なお
今回も現役の作業療法士が国家試験の問題を考えていきます!前回は共通問題のみだったので今回は専門問題だけを出題していきます!是非、腕試しに使ってみて下さい!

作業療法国家試験を受けるにあたっては共通問題と専門問題があり、どちらでも点数を取らなければ国家試験に合格する事が出来ません!

前回のブログをまだ見ていない解いていないという方は共通問題だけまとめてありますので是非、前回のブログも覗いてみて下さい!

以下にリンクを貼っておきます。

【令和3年最新】現役作業療法士が国試の問題を考えてみた〜共通編〜作業療法士国家試験の勉強を頑張られている方に向けて現役の作業療法士からオリジナルの模試を5つ用意しました。そして解説もバッチリ書きました!学生さんには腕試しして頂ければと思います(今回の記事は理学療法士学生さんにもオススメです!)。...

そして今回も完全オリジナルです!
まずは問題を書いて行きます。そして次の項目に答えを書いて行きます!

模試感覚で解いて頂けると良いかなと思います!

出題は前回同様5問です。全て解けたら自信持って下さい。
解けなければもう一度、解けなかった所を勉強し直してみて下さい!

全て解ければ国家試験合格間違いなし!?是非、頑張ってみて下さい!

現役作業療法士が国試の問題を考えてみたー問題ー


問1
83歳の女性。左大腿骨頚部骨折。後方アプローチによる人工骨頭置換術を受けた。翌日より全荷重でリハビリテーション中である。術後3週経過し在宅復帰が決定した。
退院後の生活指導として正しいのはどれか。

1.床に座る際には術側を前に出してから動作を始める。
2.ベッドはなるべく低い物を使用するようにする。
3.左大腿部への負荷を軽減させる為ソファに座る生活を推奨する。
4.端座位で靴にかかとを入れるときは内側から手を伸ばす。
5.床のものを拾うときには術側を前に出す。

問2
関節可動域測定の運動方向と参考可動域角度日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準によるの組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 股関節伸展10°
2. 足部内転20°
3. 肘屈曲135°
4. 肩水平屈曲145°
5. 体幹伸展30°

問3
67歳男性。右利き。脳梗塞による右片麻痺。発語は流暢だが内容は不明なことが多かった。また『朝起きたら歯を磨きます』の繰り返しを指示すると反復することが出来なかった。
考えられる失語症はどれか。

1.ブローカー失語
2.超皮質性運動性失語
3.伝導失語
4.ウィルニッケ失語
5.超皮質性感覚失語

問4
18歳の女性。高校にてイジメの対象となり強いストレスを抱えるようになる。その事がきっかけで、ちょっとした周りの表情やしぐさを見て「周りの人が私のことを言っているような気がする」という猜疑的な言動はみられるようになる。また、突然「自分は世界を変える運命にある」と確信する発言も度々聞かれるようになる。
この患者の障害として適切なのはどれか

1.躁病
2.パニック障害
3.統合失調症
4.強迫性障害
5.解離性障害

問5
75歳の男性。被殻出血発症後1か月。左片麻痺を認め、Brunnstrom 法ステージ
は上肢Ⅱ、手指Ⅰ、下肢Ⅲである。左手指の発赤、腫脹、疼痛を認め、作業療法に支障をきたしている。
この患者に対する治療で正しいものを2つ選べ

1.積極的な関節可動域練習を行う
2.温熱療法を行う
3.肩関節を安静に保つ
4.TENSを用いる
5.疼痛に対し手関節の固定装具を用いる



現役作業療法士が国試の問題を考えてみたー解答ー


問1
整形外科からの出題でした。
最近は、作業療法の専門問題においても整形外科疾患に対するADL指導が取り上げられる事が多くしっかり理解しておくことが重要です。

この問題を解くポイントは脱臼姿勢を正しく理解出来ているか・出来ていないかです。
問題に関して後方アプローチなのか前方アプローチなのかで脱臼肢位が変わってきます。

覚えていない方は、この際に覚えておきましょう!

脱臼肢位:禁忌肢位
・後方アプローチ:屈曲、内転、内旋

・前方アプローチ:伸展、内転、外旋

・前方、後方共に:過屈曲

↑非常に重要な表なので絶対に覚えておきましょう!

この事から
1は床に座る際には術側を後ろに出してから動作を始めないと股関節が過屈曲の方向に入ってしまい脱臼姿勢になってしまいます。2はベッド低くしてしまうと1同様に過屈曲に入ってしまいます。3は沈み込んでしまうソファに座るのは過屈曲に入りやすいのでNGです。4は端座位で靴にかかとを入れるときは内側から手を伸ばすのは後方アプローチの人によく指導する方法です。外側から手を伸ばすと股関節の屈曲・内転・内旋を生じやすくしてしまう為NGです。5の床のものを拾う動作でも術側は後ろに引かないと股関節の過屈曲を伴い脱臼姿勢に入ります。

よって答えは4になります。

問2
評価法からの出題でした。
関節可動域に関しては手、足、体幹、頸部、関係なく頭に入れておく必要があります。
この問題は、わずかな角度の違いを示し問題出題者は引っ掛けてこようとします。
曖昧なところを突いてくるので注意をしましょう!

なお
なお
なんとなく覚えておくは、やめましょう!それで不合格になってしまう可能性もあります。

捨て問題にしてはいけません!
覚えておけば必ず1点は取れる問題です。
単語帳などを使って毎日、毎日眺めているとしっかりと覚える事が出来ます。

とにかく毎日、参考可動域に関しては目に触れさせておく事が大切です。
これでもか!!!というぐらいに目に・脳に焼き付けておけると国家試験でもスムーズに問題を解く事が出来ますよ!

是非、実践してみてください!

では、問題の正しい角度を記載していきます。
1. 股関節伸展15°
2. 足部内転20°
3. 肘屈曲145°
4. 肩水平屈曲135°
5. 体幹伸展30°
となります。よって答えは2.5となります。

問3
脳血管疾患からの出題でした。
失語症の分類を問う問題です。この問題を解くポイントは『発語が流暢』『内容は不明な事が多い』に加えて復唱が出来ないというところにあります。

これらを総合的に考える事が出来れば答えを導く事が出来ます。
以下の表を覚えておくと良いですよ!

失語症の特徴

ブローカー失語(運動性失語)
言語表出の障害。音声による言語表出、書字による言語表出いずれも障害される。
自発言語は非流暢。言語理解は概ね良好。

ウィルニッケ失語(感覚性失語)
聴覚および視覚の両者による言語の理解が障害されたもの。自発言語は流暢。自分のしゃべっている事は理解していない事が多い。内容は意味不明な事が多い。錯語、錯文法、ジャルゴンになることもある。

超皮質性運動性失語
言語表出障害に比べ復唱がよく出来る場合に分類。

皮質下性運動失語
音声による言語表出が困難であるが、書字による言語表出が可能な場合に用いる。

超皮質性感覚性失語
言語理解の悪さに比べ、復唱はオウム返し的。正しく復唱が出来る場合に用いる。

皮質下性感覚性失語
聴覚による言語理解は障害されているに対して視覚から入った言語理解は正確に保たれる。

伝導性失語
物品呼称の障害と復唱の障害が顕著に出る。その他の言語機能は概ね保たれる。

健忘性失語
簡単な物品の呼称が困難となって、なかなか物の名前が出てこないが、そのほかの言語機能は概ね保たれる。

全失語
言語理解、表出がどちらも行えない。喋らない。何も答えられない。復唱も不可。

上記の表に当てはめて考えると答えは4になります。



問4
精神疾患・心療内科領域からの出題でした。
作業療法士の国家試験においては、必ず精神疾患・心療内科領域からの出題があります。

特に統合失調症、気分障害、解離性障害、パニック障害、PTSDなどは要チェックで勉強しておく必要があります。

今回の問題の解くポイントは、女性の発言です。
「周りの人が私のことを言っているような気がする」という猜疑的な言動は被害妄想にあたり突然「自分は世界を変える運命にある」と確信する発言は妄想着想にあたります。これらの発言から問題を解いていけば自ずと答えを導いていく事が出来るはずです。

先に問題の答えをお伝えします。答えは3になります。

統合失調症の症状を問う問題となっています。
統合失調症の特徴として妄想が挙げられるます。その妄想の中でも被害妄想注察妄想嫉妬妄想被毒妄想は特に覚えておかなければならないものになります。

関連して統合失調症の方の特徴として

・妄想気分

・妄想知覚

・誇大妄想

・連合弛緩

・滅裂思考

・思考途絶

・思考(考想)吹入

・思考(考想)奪取

・思考(考想)伝播

・思考(考想)察知

・作為体験

・自生思考

があります。上記のワードが出てきたら高確率で統合失調症を問う問題になります。共通問題にも出てくるので絶対に覚えておいた方が良いものになります。

問5
脳血管疾患からの出題でした。
この問題を解いていく為のポイントはBrunnstromのステージが低いこと(ⅢからⅣ以降は、あまり認めません)に加えて発赤、腫脹、疼痛を認めているところです。これらの症状に当てはまるのが肩手症候群になります。

肩手症候群とは
複合性局所疼痛症候群(CRPS)の1つと考えられており、骨折、脳卒中、心臓発作などが誘因となる。発病後3日〜6ヶ月に起こる肩から手に起こる疼痛と拘縮です。肩手症候群はⅠ期、Ⅱ期、Ⅲ期で症状の出方も変わるので、そこも理解しておく事が大切です。

Ⅰ期(急性期)
肩の疼痛、運動制限、手部の灼熱痛、腫脹、血管運動異常、運動制限、骨萎縮
Ⅱ期(亜急性期)
肩・手の自発痛と腫脹の軽減、手の拘縮
Ⅲ期(晩期)
手の皮膚。筋の進行性萎縮、手指の完全な拘縮、骨萎縮

治療方法としては、星状神経節ブロック、ステロイド療法、アームスリング装着、温熱療法、マッサージ、愛護的なROMex、巧緻性練習になります。

逆にやってはいけないのが固定と負荷をかけることになります。

上記の表と治療方法を参考に問題を解いていくと答えが2.4になります。
TENSに関しては鎮痛効果があるので肩手症候群にも使用されます。

関連付けて覚える事が大切

いかがだったでしょうか!?
【令和3年最新】現役作業療法士が国試の問題を考えてみた〜専門編〜と題してブログをまとめてきました!

なお
なお
問題を考えるって意外と大変なんだなとブログを書きながら思っていました。笑

国家試験に合格するには大変な努力と多くの時間を必要とします。
ちょろっと勉強しただけでは取得できないのが作業療法の免許になります。

だからこそ合格して資格を取れた時の資格の価値というものが資格を持ってない人と比較しても大きくなるんだと思います。

国家試験の勉強方法は、単発で物事を覚えていくのではなく、どんどん関連付けて覚えていく事が大切になります。

それが出来れば無限に物事を覚えていく事が出来ます。

1つの問題に対して2つ3つ物事を関連付けて覚えられれば記憶に残りやすくなる。

例えば回旋筋腱板は何か。を勉強したのならその筋肉はどんな動きをして、なんの神経に支配されているのか。そこまで覚えられると点数がどんどん取れるようになります。

貪欲に学んでいきましょう!
それがグッと合格を引き寄せるポイントになりますよ!

以上、本日のブログでした。
本日も観てくださっている方、本当にありがとうございました。また、時間がある時に気軽に観にきてくださいね!
そして、何かあればTwitter、お問い合わせから連絡下さいね!!!
1人で悩まず一緒に歩んでいきましょう!

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