作業療法

【実習対策】作業療法学生必見のレジュメ作成方法

こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。

ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!

なお
なお
今回は、作業療法士実習におけるレジュメの作り方に関して実習指導もしたことのある作業療法士がお伝えしていきます。検査測定実習、総合臨床実習どちらを受ける方にも必見です!

実習中、作業療法学生にとって鬼門がレジュメ作成だと思います。

自分も学生時代は沢山悩みました。どう書いて良いか分からない。何を載せれば良いか分からない。虎の巻はないのか。そんなことを思ってました。

今回は、そんな悩みを解決出来るように記事を書きます!

基本的に、この記事通りに内容を埋め込んでいきながら実習指導者の方と相談しながら進めて行けると殆ど苦労することなくレジュメを完成させることが出来ます。

なお
なお
自分が学生である頃、実習においては本当に辛い思いばかりして来ました。実習で苦労する人を1人でも少なくしたいと本気で思っています。この記事を活用して頂きサクッとレジュメを完成させてみて下さい!

ぜひ、参考にして頂き辛い辛い実習をなるべくストレス少なく乗り越えていきましょう!!!

頑張る実習生さんを心の底から応援しています!

作業療法学生必見のレジュメ作成方法


レジュメってなにを載せれば良いのか本当に悩みますよね!
指導者の人に全て聞くわけにもいかないですし
どれを載せても間違っているのでは?なんて思ったりしますよね!(←自分は学生時代思ってましたw)

見やすいように
載せるべき項目を挙げます。

・はじめに

・事例紹介

・他部門情報

・作業療法評価

・ICF(問題点)

・目標

・治療プログラム

・考察(統合と解釈)

ここまでが評価実習

これより先は治療実習

・治療プログラムの経過

・作業療法最終評価

・考察

では、書く内容を深くお伝えしていきます。

はじめに

はじめにの書き方は、レジュメ全体で言いたいことを書きます。
いわばタイトルと要約文が書かれてなければなりません。

例えば

今回、脳梗塞右肩麻痺を呈した事例を担当した。
事例は発症前より○○という活動を大切に過ごされていた。
今回は、○○という活動を再開する為に作業療法介入を行なった為、以下にまとめていく。

などと書きます。

どんな病気で作業療法を受けることになり、病前はどんなことを大切して過ごされ、どんなことに対して作業療法介入をしたかを明確に記載することが必要です。
はじめにだけを読んで、この学生はどんなことに対して患者さんに介入を行なったのかを、どんなセラピストが見ても『ヘェ〜』って思ってもらえるように工夫していきましょう!

事例紹介

ここでは、担当した患者さんの紹介です。
①年齢②性別③診断名④病前のADL・IADL状態④家屋環境⑤何人家族か⑥趣味⑦現病歴
⑧既往歴⑨必要に応じて血液データー(⑩精神科なら生い立ちなど)

などを書いていきます。
沢山情報を載せたいこともあると思いますが
基本的にレジュメを書くにあたり必要な情報だけを載せるように心掛けましょう。
でなければ、とてもではないですが、レジュメには載りきりません。

他部門情報

聞く人は医者、看護師、MSW、PT、STです。
載せる情報としては

医師:予後予測、危険肢位、術中で起きたこと
看護師:1日の生活パターン
MSW:今後の転機先
PT:歩行状態
ST:摂食機能や言語機能

です。
1文でいいと思います。つらつら書かなくていいです。
分かりにくくなるので、事実のみをサクッと載せましょう。

作業療法評価

評価内容を載せます。
ここに載せる項目も、なんでもかんでも載せれば良いというものではありません。

強いて言うのであればHOPEは必ず載せて下さい。
『患者さんがどのようになりたいのか』を明確に載せます。
例えば

HOPE:お友達と一緒にまたご飯を食べに行けるようになりたい

とあれば、これを遂行するにあたって必要な評価項目を載せていきます。

・出かける為の準備ができるだけの身体機能はあるのかな

・今回の病気で高次脳機能や認知面で遂行しにくさは生じてないか

・歩行能力はどうなんだろう

などを思いながら、各種のMMT、ROM、Br-stage、筋緊張、協調性、高次脳機能評価、認知機能評価を載せていきます。
そして、現状のADL、IADLの状況がどのうようになっているのかも、載せていくべきです。

HOPEに対して、必要のない評価内容は逆に載せなくていいです。
評価内容を書いていくにあたっても、何を伝えたくて載せるのかをしっかりと考えながら記載していきましょう。

ICF(問題点)

ここでは、問題点を列挙していきます。
古い施設ではICIDHを使っているところもあるかもしれませんが
ICFで問題点を列挙していった方が問題点をまとめあげやすいです。

・心身機能、構造:筋力低下、関節可動域制限、筋緊張異常、認知面低下、高次脳機能面低下を書きます

・活動:基本動作能力、ADL状態を書きます

・参加:病棟での参加状態を書きます。病前と比較した参加状態を書きます

・環境因子:HOPEを遂行していくにあたりの環境因子を書きます

・個人因子:性格などを書きます

最初は、優先順位など考えずにどんどん、問題点を列挙していった方がいいです。
問題点は、前項目の作業療法評価に載っているものから抜粋していきます。
いきなり、作業療法評価に載ってないものをICFに載せてはいけませんよ。

学生さんがよくやるミスです。
ICFに問題点として載せたければ、作業療法評価の所にもしっかり評価内容を載せておきましょう!



目標

患者さんの目標を載せていきます。
基本的に目標は『患者さんの発言内容』や『家族の発言内容』になると思います。

自分で勝手に想像して目標を立てるのは違います!
それは、完全なるエゴになるからです。

プロトコール通りに目標を立てるのもNGです。
その患者さんの目標ではなくなってしまうため。

目標は

・長期目標

・中期目標

・短期目標

と細分化してしっかりと達成できる項目を載せていきます。

短期目標が達成できてないのに中期目標、長期目標が達成出来ているのはありえません。

まずは確実に達成できるものを短期目標にあげても良いと思います。
長期目標はいわゆるHOPEに限りなく近いものになります。
中期目標は退院日に達成出来ているものになったりすることもあります。

目標がしっかりと立てられれば自ずと治療プログラムも立案出来るようになっていくので、ここが力の入れどころかもしれませんね!

治療プログラム

目標を達成していく為の治療プログラムを立案していきます。

例えば
『1人でトイレが行えるようになりたい』であれば

・トイレを1人で使用出来るように下肢の筋トレをして足の筋力をつけよう

・足の筋力や立位保持能力、バランス能力をあげる目的に立位活動練習を行なってみよう

・トイレに乗り移るために、移乗練習をしてみよう

・ズボンや下着を脱ぐために、更衣動作練習をしてみよう

など、目標を達成するために治療プログラムを立案していきます。

上記にあげただけでも
下肢筋力練習、立位保持練習、立位バランス練習、移乗動作練習、トイレ動作練習
など、5つの治療プログラムが立案出来ます。

臨床に出ている作業療法士は一瞬で上記の事を頭に思い浮かべ治療に入っていきます。
これは、経験を積まないと中々出来ないものです。

その為、治療プログラムを考えていく過程を実習中に学んで表出しておくのは非常に重要なことになります。

考察(統合と解釈)

評価学実習であれば、ここまでです。

事例はどのような人でどんな活動を今まで大切にしてきていたか。病気によってその活動が出来なくなってしまった。もう一度、病前行なっていた活動を行いたいという話が聞かれた。現状、その活動が出来ない問題点としては、こういうところが挙げられて、それに対してこういう治療を行なっていけば再度、活動を行えるようになるのではないか。その為、実践していく。

みたいな感じでまとめていきましょう!
この考察の項目では自分の意見や文献を持ってきて、根拠付けしても良い部分です。
逆を言ってしまえば、考察の項目までは、学生側の主観的なものは入れてはいけません。あくまでも客観的なデータのみ記載していきます。

治療プログラムの経過

ここは、経過を書いていきます。
サクッと書いてもいいですし。
1週間毎や2週間毎にまとめても良いと思います。
表を用いても良いかと思います。

大切なのは、
どんな治療法を行なって、どんな風に変化していったのかが分かればOKです。

例えば
筋トレと立位練習を重点的に行なっていき、10秒しか立てなかったのが2週間経過時点では1分の立位保持が行えるようになった。
など、経過を書いていきます。

自分が介入したことにより、患者さんがどのように変化していったのかを書きます。

作業療法最終評価

最終評価を載せます。
基本的には初期評価時に書いた項目を書き直すで良いと思います(主に改善点を重点的に書く)。

なるべく比較しやすいように意識して書いていきます。
もちろん、経過途中で新しくとった評価項目があれば、最終評価時に載せても良いです!
改善しなかった部分も消さずに載せても良いと思います。

最後の考察に向けて根拠を示せるように作業療法最終評価は書いていきます。

考察

考察です。
自分が介入を行なった結果、どのように変化していったかを書いていきます。
自分が行なった介入の根拠を示す為にも、文献は効率よく何個か入れていきましょう!

結語は未来に向けての課題を書いていっても良いと思います。
○○までは達成出来たので、次に達成すべきものは○○であると考える。
みたいにまとめても良いと思います。

患者さんの変化を書いていくのと、自分がやってきたことをまとめ上げる項目でもあります。
ここまでくれば、もうひと踏ん張りなので、頑張りましょう!!!

レジュメは時間に余裕を持って作成するのがポイント!


上記にお伝えして来たことを参考にしつつ指導者と相談しながらレジュメを書いていくことでより質の高いレジュメを完成させることが出来ます。

加えて“時間にゆとりを持って作成”することで自分に掛かるストレスを最小限にすることが出来ます。

なお
なお
時間管理って想像以上に大切です!

時間に追われながらレジュメ作成をすると①誤字脱字が多くなる②医療用語が正しく使えなくなる③文章の繋がりがおかしくなる④伝えたいことが伝わらない⑤載せなければならない項目を載せ忘れる。などの問題がどんどん出現してきます。

日本語直しをしている時間は、大幅にロスタイムになります(いらない時間と労力だけを消費することになります。指導者も学生も)。

追い詰められれば追い詰められる程、自分の伝えたいことが相手に伝わらなくなります。

無駄な時間と労力を使わないように、とにかく早め早め+余分に余分に物事を前に進めておくことを意識しましょう!

なお
なお
厳しいことを言えば受け身ではいけません!

レジュメ作成は主体的に行っていき、どの内容をどう載せればよいかなどの質問を指導者にどんどん行って行きましょう。

先手必勝です!

指導者に質問を投げ掛けられる前に質問するぐらいの勢いでも良いと思います。
何をどうしたいのかも分からなければ素直に“分からない”と伝えるのもありです。

悶々としていたり、自分1人で抱え込んでいてもレジュメは完成しません。
積極的に指導者と相談し時間に余裕を持ちならがレジュメ作成を行なって行きましょう!

それが効率良くレジュメを作っていくポイントにもなります!

ポイントを押さえればレジュメ作成も楽になる!


いかがだったでしょうか!?
作業療法学生さんに向けてレジュメの書き方をまとめて見ました。

なお
なお
ポイントを押さえればレジュメ作成も楽になります!

何を載せれば良いのか。どうやってレジュメ作成を進めれば良いのかが分かれば後は、実際に作ってみるのみです。

レジュメを書くポイントが分かっているか分かっていないかで大きな差になります。
少なくともこの記事を見てくれた方は、もう書き方のポイントが分かっているはずです。

どんどん参考にしながらレジュメ作成を行なって頂ければと思います。
何度も繰り返しになりますがレジュメ作成に苦しむ必要はありません。

どんどん参考に出来る記事は参考にしてレジュメ作成をサクッとクリアして行きましょう!
楽していいでん。手を抜けるところは抜いていいです。

楽した分、早く寝て次の日の実習中の学びを増やして行きましょう。質を上げて行きましょう!

見学したり患者さんと会話する方がレジュメ作成より何百倍も大切ですよ!

以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
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