こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。
ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!
介護や介助を行っていくにあたり腰を痛める事なく長く介護が出来るようになるという事は非常に重要なことですよね!
腰を痛めてしまい介護や介助が出来なくなってしまったでは死活問題だと思います。
これからお伝えして行く事は、普段自分も病院で実践している内容になります。意識し実践する事が出来れば必ず腰を痛めることなく人を車椅子やベッドに乗り移す事が出来るようになります。
腰に爆弾を抱えたまま介護・介助するのはやっぱり嫌ですよね!
ちょっとした工夫で大きく変わるものですよ!
是非、最後まで目を通して頂き参考にして頂ければと思います!
介護技術を作業療法士が徹底解説|腰を痛めない移乗方法を紹介
ここの項目では作業療法士が介護技術(移乗動作)に関して徹底解説して行きます!
腰を痛める事なく人をベッドや車椅子に移乗させる方法は以下のようになります。
・ベッドから椅子や車椅子に移す際はベッドを高くする
・椅子や車椅子からベッドに移す際はベッドを低くする
・移乗をする際は、足の位置をセッティングする
・人を持ち上げる時は斜め上方に引き上げる
・人との距離を近くするです
です。
これらを意識して出来るようになるだけで本当に腰を痛めずに済むようになります。
では上記の項目を更に詳しく解説して行きます!
ベッドから椅子や車椅子に移す際はベッドを高くする
腰を痛める事なく人をベッドや車椅子に移乗させる方法は、ベッドから椅子や車椅子に移す際はベッドを高くするようにしてみて下さい。
ベッドが低いまま人を立たせたり移そうとすると高確率で腰を痛めます。
とにかくやめた方が良いポイントです。
必ずベッドの高さを整えてから移乗動作を行ってみて下さい。
高さを整える際のポイントは
・出来るだけ介助する人を前方に出す
・ベッドの高さは膝が直角より少し広くなるようにする
(車椅子ならアームレストと同じか少し高くなるぐらい)
・勢いに任せない
・出来る範囲で介助する人にも協力してもらう(足の力を入れてもらう等)
・体格が大きい、小さすぎる人の場合は1人で行わないようにする
です。
これらのポイントを意識して人を移乗させる事が出来れば高確率で腰を痛める事がなくなります。
上記にも述べましたが移乗をする際には、環境をセッティングする事が非常に重要です。
移乗させる前にまずはベッドを高くする事を心掛けてみて下さい!!!
それだけで自分に掛かる負担を軽減する事が出来ますよ!
椅子や車椅子からベッドに移す際はベッドを低くする
腰を痛める事なく人をベッドや車椅子に移乗させる方法は、椅子や車椅子からベッドに移す際はベッドを低くするです。
ベッドが高いまま椅子・車椅子から人を移そうとすると高さ分だけ持ち上げなければならなくなります。
移乗において『持ち上げる』という行為は極力行わないようにするのがポイントです。
持ち上げる行為を最小限にする為には、乗り移る先の環境を考える事が大切になります。
環境を整えず無闇矢鱈にやってしまうと腰が壊れてしまう原因になります。
乗り移す先がアームレストor椅子の肘置きより低くある事が理想です。
それが出来れば介助する人を最小限の高さで乗り移す事が出来ますし介助される側の負担も最小限にする事が出来ます。
移乗をする際は、足の位置をセッティングする
腰を痛める事なく人をベッドや車椅子に移乗させる方法は、移乗をする際は、足の位置をセッティングするです。
NGな足の位置は
・片足しか床ついてない
・足がクロスしてしまっている
・両足が浮いている
・片足だけが前に出ている
・足がひねった状態で置いてある
です。
上記の足の位置になっていると介助量は非常に多いものになってしまいます。
移乗を行うのが大変になりますので足の位置は移乗をする前に確認してみましょう!
ゆとりを持って環境を整える事が重要です。
足の整え方のポイントは
・両足が床面についている
・膝の角度が直角より少し広い状態にある(高さ設定した上で)
・足がクロスしていない
・足が捻られていない
です。
これら4つを意識して足の位置を整えてみて下さい。
移乗を行うのが非常に楽になりますよ!
人を持ち上げる時は斜め上方に引き上げる
腰を痛める事なく人をベッドや車椅子に移乗させる方法は、人を持ち上げる時は斜め上方に引き上げるようにするです。
介護初心者の方や学生さんが良くやりがちな失敗です。
めちゃくちゃマッチョで力持ちの人以外は、人を真上に持ち上げる事は出来ません!
イメージとしては自分の方に引き寄せながら立ち上がらせるが正解です。
これを意識して行う事で介助者も介助される方も楽になります。
基本的に介助する側が辛いと思う事は、介助される方も辛いんです。
介助する方が痛いと感じれば介助される側も痛いんです。
それを忘れずに移乗の介助をしてあげられると良いかと思います。
なるべくお互いが辛くないように姿勢づくりや環境づくりを行い移乗動作が出来るとベストです。
真上には持ち上げない。これだけしっかりと覚えておいて欲しいことになります。
人との距離を近くするです
腰を痛める事なく人をベッドや車椅子に移乗させる方法は、人との距離を近くするです。
距離を詰めましょう!距離が離れると腰に負担が掛かります。
『両手を脇の下に入れる姿勢』か『片手を脇の下・もう片手をズボンの裾を持つ姿勢』に入ったらなるべく深く手を差し込みましょう。
これを行う事で人を持ち上げやすくなります。
もちろん上記にも記載しましたが持ち上げる際は斜め上方に引くイメージで行えると良いかと思います(自分の方に引き寄せるイメージ)。
人との距離を近くすることに抵抗のある人も、もしかしたらいるかもしれませんが人との距離を遠くすると介助者が痛い思いをしますし怪我のリスク・転倒のリスクを挙げてしまいます。
遠慮せず自分の方へグッと引き寄せて立ち上がれるようにして行きましょう!
それが腰を痛めずに移乗を行っていく方法になります!
力任せや急いで行わない事も重要です!
移乗動作を行う際、絶対に力任せに行なったり急いで行なったりする事がないようにして下さい。
力任せや急いで動作を行ってしまうことにより
・介助する人を怪我させてしまう
・介助する人を転ばせてしまう
・物を落としてしまう
・介助者が怪我をしてしまう
・大切な管が抜けてしまう
上記の可能性があります。
腰を痛めてしまう可能性も非常に高くなります。
トラブルを未然に防ぐという観点からも力任せ・動作性急には気をつけて行なってみて下さい。
その為には
・時間にゆとりを持って行う
・準備は念入りに行う
・慌てない事を意識する
・何か引っかかりを感じたら元に戻すようにする
・一発で成功しなくても良いという考えを持つ
上記の事が重要になります。
怪我やトラブルが起こってしまってからでは遅いんです。
怪我やトラブルが起きる前に落ち着いて行動出来るようにして行きましょう!
そうすることで介助する側もされる側も怪我なく安全に移乗動作を行えるようになるかと思います!
移乗の技術は身体の使い方だけではなく環境設定も大切
いかがだったでしょうか!?
介護技術を作業療法士が徹底解説|腰を痛めない移乗方法を紹介と題して記事をまとめて参りました。
身体の使い方がどれだけ上手くても環境が整っていなければ介助量は多くなってしまいますし腰を痛めてしまう原因にもなります。
とにかく環境は広く、ベッドの高さを適切に整え、介助する人の足を位置を整え行えるようにしてみて下さい。
今まで記載してきた事を繰り返し練習できれば必ず腰に負担のかからない移乗方法を行う事が出来るようになるかと思います。
もしかしたら始めは上手く行かない事ばかりかもしれませんが心折れる事なく繰り返し実践出来れば必ず上手くなるはずです。
少しでも長く介護が出来るようになる為にも適切な方法で移乗動作を行い、自分の身体もしっかりと守って行きましょう!
以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
その他にも
などの記事を書いています。気になる記事がありましたら是非、覗いてみて下さい。
少しでもあなたの未来が良い方向に向かうことを祈っています。
『悩み事』『もっと聞いてみたい事がある』と言う方はTwitterのDMやブログのお問い合わせから連絡下さい。1人で悩まず一緒に歩んでいきましょう!