こんにちは!なおです!
このブログは『医療のこと』『生きための知恵』を柱に人生頑張っている方に向けて情報発信をしていくブログです!
ブログ×ツイッターを通し様々な方と楽しみながらコミュニケーションを取れればなと思っています!
久しぶりに医療系のブログを書きたくなりました。笑
なので、普段自分が作業療法士として行なっていることをお伝えしていきたいと思います。
本日のポイントは
・急性期病院で作業療法士が何をしているか
・新入職の作業療法士が何をするべきか
・急性期病院での臨床実習を控えている学生さんに参考になるブログ
の3点を意識しながら書いていこうと思います!
一般の方も是非、大学病院や総合病院の作業療法士が『どんなことをしているのかな』など興味を持って見て頂けたら嬉しいです!!!
急性期病院で作業療法士がやっていること

急性期病院で作業療法士は何をやっているか?
実際どんなことをしているのか以下にまとめたいと思います。
・カルテを読む、理解する、現状把握をする
・医師に頻繁に電話をかけている
・作業療法の実践
・病棟カンファレンスの司会、進行をする
・委員会活動、病院内勉強会に参加する
を主に日々の病院業務内でやっています。
では、1つずつ解説していきたいと思います。
カルテを読む、理解する、現状把握をする
カルテチェックの内容は
・現病歴、既往歴
・経過
・元々どのくらい動けていたのかを知る
・なんの薬剤が使用されているか
・夕方〜夜間の状態
・レントゲン、CT、MRI、心電図、心エコー、血液検査結果、感染症の有無
・手術していれば術式と術法を確認
をチェックしています。
その他の項目はよっぽどの時にしか見ません。
ぜひ、カルテからなんの情報をとって良いか分からない方は参考にしてみて下さい(新人さん・学生さん必見ですよ)。
もう何年も病院で働いているので1人の患者さんにつき5〜10分程度で全ての情報を取れるようになりましたが
新人の時は30〜40分、下手したら1時間程度かかってました。
それほど、情報量が膨大ですし、どれを読み取って良いものか悩みます。
急性期病院に勤務すると本当に様々な疾患に対してリハビリテーションを展開していかなければなりません。
分からない疾患が来たらすぐに教科書を開くなり、文献で調べるなど迅速に対応していく必要があります。
でないと患者さんの前には立てませんし、リスク管理もままならなくなります。(リスク管理が出来ない=死に直結する)
急性期病院でリハビリスタッフとして働くと人間の身体の隅々まで理解することが出来ます。
それがまた面白いところかもしれませんね。
医師に頻繁に電話をかけている
これは驚かれる方もいるのではないでしょうか?
『医師=忙しくて、なんだか関わるのが申し訳ない存在。何となく気難しいイメージ』
みたいに思われている方いませんか?
急性期病院では医師も忙しいですが、リハビリスタッフも1分1秒を争いながら業務に取り組んでいます。
なるべく、忙しくなさそうな時間を選んで電話はしていますが、それでも『安静度の確認』や『後療法の確認』『状態の報告』などは頻回に密に行なっています。
『お医者さんは、気難しいそうだから電話が掛けられない』
なんて言っている暇はありませんし、それをしてしまったら患者さんに取って不利益になってしまうので絶対にやりません。
急性期病院では患者さんがどんどん、どんどん良くなっていくことが多いです。
状態、状態に合わせて対応出来なければ、セラピストとしては失格です。
なので、電話でやり取りを行うということは急性期病院に勤めたら必須になるかと思います。
作業療法の実践
自分が急性期の作業療法を行うにあたって思っていることがあります!
それは『離床が出来ない作業療法士は急性期の作業療法士ではない』ということです。
なかにはいるんです。
・理学療法士に離床してもらってから作業療法を行う
・離床は理学療法士の専門分野だ
・学校教育で離床に関することは習ってないからやらない方がいい
みたいなことをいう人が。
いやいや。笑
学びなさいよ!現場で。最悪分からないなら離床技術を理学療法士さんから習いなさいよって自分は思ってしまいます。
作業療法士に離床技術があれば、より早く日常生活動作練習、認知機能練習、高次脳機能練習が実践出来るようになります。
患者さんを1分1秒でもベッドから起こした方が、合併症予防にもなりますし筋力低下、体力低下、認知低下も防いでいくことが出来ます。
身体機能を良くすることだけがリハビリテーションではありません。
日常生活動作をいかに改善するかが本来のリハビリテーションです。
日常生活動作を速やかに遂行出来るように介入していくのが急性期の作業療法士の役割だと思います。
もし、身体機能アプローチばかりに特化されて治療・支援を行われている急性期の作業療法士さんがこのブログをみていたら、もう一度自分のやっていることを考え直して欲しいなと思います。
作業療法の実践は本当に多岐に渡ると思います。
いろんな作業療法士さんがいろんな実践をしているので常に情報収集をしながら日々の業務にあたって欲しいなと思います。
病棟カンファレンスの司会、進行をする
リハビリで介入している全患者さんのことに関して、曜日を変えて内科、外科、整形外科とカンファレンスを行います。
カンファレンスの場でも作業療法士が黙っているということは殆どありません。
頻繁に発言しますし意見も求められます。
もちろん逆も存在し、頻回に質問しますし分からないところを聞いたりもします。
カンファレンスは頻繁なディスカッションになればなるほど、良い治療・良い支援が行えるようになっていきます。
急性期病院では、非常にカンファレンスを重要な位置に置いている病院が殆どだと思います。
最初は人前で発言するのが怖いや緊張をするなど感じることが多いですが、これも慣れてしまえば恐怖心も緊張感もなくなり
どうしたら患者さんにとって最善の治療・支援がおこなえるか、どうしたらチーム全体で良い支援出来るようになるかばかり考え始めるので大丈夫になります。笑
場数を踏むということが大切になってきますね。
どんな人も最初は初心者。怖がらず恥ずかしがらず新入職作業療法士さん発言してみてくださいね。
学生さんは、現場の作業療法士がどんなことを重点的に話し合っているのかに是非、耳を傾けてみてくださいね。
委員会活動、病院内勉強会に参加する
病院での委員会活動は、今の病院の現状はどうなっているのかを聞き、より良い方向に向かうにはどうしたら良いかを話し合い、1つの方向性を定めていきます。
定まった内容は、自部署に持ち帰り月一回のミーティングの場で情報共有をしていきます。そして、一人一人が現状の病院状態を把握していくことが出来るようになります。
勉強会に関しては『栄養のこと』『糖尿病のこと』『褥瘡のこと』『感染のこと』『医師・コメディカルの症例検討会』などが開かれていてリハビリテーション以外のことも多く学べる環境があります。
大学病院や急性期の総合病院ならではで、様々な科があるからこそ、様々なことが学べる環境でもあります。
上記にも示しましたが、時にはリハビリテーション科が院内に向けて勉強会を実施したりもします。
より良い患者支援のあり方や移乗動作の技術指導、転倒転落の予防など過去に行なったことがあります。
急性期の作業療法士はリハビリスタッフとしてだけではなく、病院の1スタッフとして、様々な活動を日々行なっています。
まとめに
本日のブログまとめです。
急性期の作業療法士は
・カルテから様々な情報を適切に素早く理解している
(解剖・運動・生理学的に)人の隅々のことまで知れるようになる
・医師や看護師、コメディカルの方々と積極的にコミュニケーションをとりチーム医療を行なっている
・作業療法士でも離床を積極的に行い、リスク管理の範囲内で行えるリハビリテーションは積極的に実施している
・病棟カンファレンスに参加し情報共有を積極的に行なっている
・委員会活動で病院内の状態を知り、勉強会でより専門的なことをたくさん勉強している
いかがだったでしょうか?
急性期の作業療法士が現場でどのようなことをしているのかを
少しでも知って頂けたらと嬉しいです。
急性期のリハビリテーションって
『何をやっていいか分からない』
『リスク管理が難しいそう』
『心電図、レントゲン画像、血液データーを読めなくてはいけない』
など感じられる方も多いです。
確かに、『リスク管理は絶対に行わなければならない』ですし『検査データー系は読めなくてはならない』のですが
一度出来るようになると医師や看護師と対等の立場で物事を話し合えるようになります。
そして1人の患者さんをより良い形で支援出来るようになります。
作業療法士としては、物凄くやり甲斐を感じることが出来ますし患者さんが良くなっていくのが日々感じられる現場でもあります。
様々な知識も身につけることが出来るので、急性期病院で働くのも非常に自分の人生の糧になります。
これから働かれる、臨床実習に行かれる方の参考になれば幸いです!
以上、本日のブログでした。
本日も観てくださっている方、本当にありがとうございました。また、時間がある時に気軽に観にきてくださいね!
そして、何かあればTwitter、お問い合わせから連絡下さいね!!!
1人で悩まず一緒に歩んでいきましょう!