リハビリコラム

リハビリの効果を最大限に引き出す方法|現役作業療法士が解説

こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。

ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!

なお
なお
今回は、リハビリの効果を最大限に引き出す方法をお伝えして行きます。

日々リハビリ業務をおこなっていると回復の良い人にはあることが共通していることを感じます。

それが“やる気”です。

リハビリは『やる気がある人』と『やる気がない人』では回復スピードが大きく変わって来ます。圧倒的に『やる気がある人』の方の方が回復して行きますし元気になって行きます。

そして、退院した後もストレス少なく過ごせるようになります。

作業療法を受けるにしても理学療法を受けるにしても言語聴覚療法を受けるにしても受け身ではいけません!

言われるがまま、やられるがままだと回復スピードも落ちますし回復の具合も限界を迎えるのが早くなってしまいます。

少しでも元の生活に戻って行きたい。少しでも早く良くなりたい。そう思うのならモチベーションを上げて行動していくことが大切です。

今回の記事では“やる気がいかに大切か”を解説して行きます。
少しでもリハビリの効果をよくしたい、少しでも日常生活に早く復帰したいと思われるリハビリを頑張っている人や家族に必見の記事になります。

是非、最後まで目を通してみて下さい。

リハビリの効果を最大限に引き出す方法|現役作業療法士が解説

リハビリを受けるに当たってはモチベーションが高い方が良くなりやすいですし回復スピードも早いものになります。

そして、本当に退院した時のストレスも少なく過ごせるようになります。

やる気のある人は、やる気のない人と比較して以下のことが大きく違ってきます。

・自発的に動けるようになる

・工夫が行えるようになる

・適切な方向性を導き出せる

・サービス導入が早く行える

・退院調整が早く行えるようになる

です。

なお
なお
これらがやる気のある人とやる気のない人では圧倒的に違ってきます。

この違いが回復の具合を大きく変えて行きます。
では、具体的にどういうことなのかを詳しく解説して行きます。

自発的に動けるようになる

リハビリに対してやる気のある人は、自発的に動けるようになります。

なお
なお
受身的ではなく自発的に動けると、行動力が変わって来ます。リハビリは基本的にリハビリの時間だけやっているだけでは良くなりません。自主トレの時間がもっとも大切になって来ます。

初めてのリハビリとなると何をどうして良いか分からなくなる人も多いと思います。

主に以下のことを思われる人が多いと思います。

・リハビリの時間だけリハビリを行えば良い

・リハビリの時間だけ頑張ればいい

・リハビリのスタッフに任せておけば良い

これでは良くなるものも良くなりません。

確かに、リハビリスタッフにある程度任せておけば大丈夫ですが受身的な状態では回復スピードが非常にゆっくりなものになってしまいます。

自発的に動けるようになると、やはり行動力に差が生じて回復スピードも非常に早いものになります。

リハビリにおいて大切なのは

・正しい方法で身体を使う

・頻回に動かす

・日常生活動作の中で身体を使う

です。

正しい方法で沢山身体が使えると神経系がどんどん賦活していきます。
結果、素早く回復に繋がっていきます。

モチベーションが上がらなく受身的になっていると、身体を使用する頻度が落ち、なかなか神経系が賦活されなくなります。

結果、回復スピードが遅いものになってしまいます。

加えてお伝えするのなら回復過程においても受傷後や発症後早期の方が基本的には回復幅が大きくなります。

時間が経ってからリハビリをするのでは回復力にも差が出てきてしまいます。

出来るだけ早期にモチベーションを上げ、自発的に取り組み、正しい方法で積極的に身体を使う

これが何よりも大切です!

工夫が行えるようになる

リハビリに対してやる気のある人は、工夫が行えるようになります。

なお
なお
やる気やモチベーションが高いと工夫しながらリハビリを進められるようになったり、日常生活も工夫しながら送れるようになります。様々なアイディアに気づけたり、困難にぶち当たった時にも相談する相手も早い段階なら様々な人がいます。

早い段階からモチベーションを上げて行動出来るようになると様々な工夫が行えるようになります。

例えば

・自主トレのレパートリーを増やせる

・トレーニングの方法が分からなくなった時に聞ける人がそばにいる

・生活で困難なことが生じた時に福祉用具のことが聞ける

・生活の工夫点が聞ける

などです。

入院中や外来通院中であれば、医師・看護師・ソーシャルワーカー・リハビリスタッフが即座に対応することが出来ます。

サポートも充実していますし、早い段階でないと手遅れになることもたくさんあります(行政上のサービスや支援。転院調整など)。

やる気やモチベーションが高いと自分がどのような状態におかれていて、どんなことが必要になりそうで、今後どうして行けば良いのかを早い段階で少しずつ調べられるようになると思います。

モチベーションがいまいち上らず先延ばし、先延ばしにしておくと、どんどんやることも増えていき、気付いた時にはパンク状態になっている・・・

そんなことも十分に起こり得ます。

入院中、外来通院中の段階から先のことを見越して、自主トレに励んだり、環境調整を行なって行ったり、サービスを導入出来るとより良い支援が受けれるようになります。

適切な方向性を導き出せる

リハビリに対してやる気のある人は、適切な方向性を導き出せるようになります。

なお
なお
なるべく早い段階からモチベーションが上げることが出来れば、自分の今後歩んでいく方向性を早く定めることが出来るようになります。上記の項目にも書きましたが、早い段階であれば、相談する相手も沢山います。

怪我や病気をしても時間は止まってくれません。
どんどん周りは進んでいってしまいます。会社も学校もいつまでも待ってくれません。

もちろん、傷病手当や休暇をもらえる会社が殆どですが、少しずつでも自分の将来を考えて行動して行かなければなりません。

向き合いたくない気持ちもわかりますが、いずれは考えなくてはいけない状況になります。
現実逃避をしたくなる気持ちも分かりますが、少しずつ自分の人生と向き合っていかなければなりません。

もちろん身体や心の回復過程には個人差があるのは当然ですが少しずつでも自分の将来をどうしていくかを考えながら時間を過ごしていった方が後々気持ち的には楽になったりします。

言われなくても分かっている。そんな辛い現状を突きつけないで。という気持ちも十分わかりますが様々な方をみてきているからこそ、この記事では厳しいことをお伝えしています。

早い段階で自分の将来を見据えられると様々な選択肢を取ることが出来るようになります!
起きてしまったことはしょうがない。時間を巻き戻すことは出来ない。後ろばかり振り向いていても何も現状は変わらない。

だからこそなるべく早い段階で前を見据えて行動していくことが大切です。



サービス導入が早く行える

リハビリに対してやる気のある人は、サービス導入が早く行えるようになります。

なお
なお
サービスには介護保険、難病申請、身体障害者手帳、精神障害者手帳、高額医療費制度など様々なものがあります。もちろん病院でも動いてはくれますが、隅々までとは行きません(患者さんが多くいるので)。なるべく早い段階で、自分にはどんなサービスが使えるのかを調べられると、後々スムーズに生活へ移行出来るようになりますよ 。

世の中には、本当に様々なサービスがあります。
日本は病気や怪我、障害を負った方に対してのサポートが充実しています。

ただ、全て申請をしないと使用出来ないようになっています。
もちろん入院している病院でもいくつか教えてくれはしますが、全部とまでは行きません。

教えてくれないものの中にお得なサービスが含まれている可能性は大いにあります。
使えるサービスを使わないのは非常に勿体無いことです。

早い段階から、どんなサービスがあるのかを自分でも良いですし、家族でも良いので調べておくとどんどんサービスを導入出来るようになります。

サービスによっては申請から1ヶ月以上経たないと使えないものもあります。
退院するタイミングでサービスが使用出来ないと、非常に生活が大変なものになってしまいます。

早い段階から様々なことを『自分達』で調べて行動しておくのがオススメです。

退院調整が早く行えるようになる

リハビリに対してやる気のある人は、退院調整が早く行えるようになります。

なお
なお
上記項目にも書きましたが、退院調整をするにあたっては、退院先の環境を整えなくてはなりません。早い段階からやる気やモチベーションを上げておくことで、退院に向けての行動が早くなり、早期に退院出来る可能性が高くなります。 

病院というところは急性期病院では『治療を終えたら退院』回復期病院では『期限付きだったり、身体が整い、退院先の環境が整えば退院』となることが多いです。

ゆっくり過ごしていると、身体の状態が整っていなかったり、帰る先の環境が整っていなかったりすることもザラにあります。

もちろん完璧とまではいきませんが全てを病院任せにせず、早い段階で退院調整に関しても意見交換が出来れば帰ったあとが非常に楽になります。

・今、自分がどういう状況なのか

・今後どうしたいか

・家の中の生活で必要になるものを伝える

・施設にいくにしても、どんな施設にいきたいか

などを中心に医師、看護師、ソーシャルワーカー、リハビリスタッフに伝えられると
病気や怪我をおってもストレスなく過ごせるようになります!

早く行動できてば、その分早く退院出来る可能性も上げられるのでどんどん前に進んで行きましょう!

リハビリは主体的におこなっていくもの


少しでも良くなりたい。少しでも元通りに戻りたい。
そう思うのなら、やはり主体的にそして自主的にリハビリをおこなっていくことが一番です。

なお
なお
繰り返しお伝えしますがやる気を出すことが大切です!

最初の段階から“少しでも良くなってやる”“もっと良いリハビリはないか”“どうやれば効率的か”などを考えて行動していくことが大切です。

分からないことはセラピストにどんどん聞いていく。
悲観的になることなく前だけ見据えていく。

その意識がリハビリの効果を最大限に引き出すコツになります。

時間は限られた財産。
その財産を少しでも無駄にすることなく使っていく。

そのイメージが大切です。
受け身になっていたら勿体無いです。
どんどん自分でやっていく。リハビリ時間以外も大切に使っていく。ずっとベッドの上にいない。起き上がる。

病気だから怪我だからといって現実逃避していると身体は一向に良くなりません。
待っているだけでは良くならないのが現実です。だからこそ、自分で出来ることはとにかく積極的に行うことが大切です。

主治医から“動きすぎが禁”と出ていない人であれば、時間を大切にしてリハビリをたくさんやってみて下さい。

もう治らないと悲観的になることなく、どんな状況でも身体や頭を動かしていくことを忘れずに行動して行きましょう!

それが日常を取り戻す行動になります。

悲観的になることなく前を見据えることが大切


いかがだったでしょうか!?
リハビリの効果を最大限に引き出す方法|現役作業療法士が解説と題して記事をまとめてきました。

本日のまとめです。

やる気・モチベーションを上げることによって

・自発的に動け、様々な問題点を早い段階で解決出来る

・自分の行うことに対して工夫しながら進められる。そして、様々な人に聞ける

・自分の将来を早い段階で見据えて行動出来る

・適切なサービスを見つけやすくなる

・早く家に帰ることが出来る

今回の記事は、正直読む時期や読み手によっては非常にキツいことを言われているように感じるかもしれません。

なお
なお
多分、そう感じる人も多いのかなと思いながら書きました。

ただ、それでも書いた理由は、病気・怪我をおわれた人がより良い方向に進んでいって欲しいと思うからです。

社会は非常に冷たい場所でもあります。
受身的になっていると自分の望んでない方向へ進むことも多々あります。

そうはなって欲しくないと思い、今回の記事を書きました。

辛いのは本当に分かりますが少しでもこの記事を参考にして頂き、今後の人生を輝くものにして欲しいです。

以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
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などを書いています。気になる記事がありましたら是非、覗いてみて下さい。

少しでもあなたの未来が良い方向に向かうことを祈っています。
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