作業療法

作業療法士の仕事内容を紹介!|総合病院OTが行なっていること

こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。

ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!

なお
なお
今回は、作業療法士の仕事内容に関して11年目の作業療法士が紹介して行きたいと思います!今回は、総合病院で作業療法士が何をおこなっているのかをお伝えします。作業療法士に興味のある方、総合病院で作業療法士が何をしているのか知りたい人におすすめの記事になります。

作業療法士を目指そうとしている方にとって作業療法士の仕事内容って興味のあることの1つなのかなと思います!

今回は、総合病院での仕事内容をご紹介したいと思います!

総合病院というのは

・脳梗塞、脳出血したての方が運ばれる病院

・骨折してしまった方が運ばれる病院

・心筋梗塞、心不全、大動脈乖離などを起こしてしまった方が運ばれる病院

・腎不全、肺炎、脱水、熱傷を起こしてしまった方が運ばれる病院

・神経難病の方が来る病院

・手術を行うために来る病院

上記の方々が運ばれるor来る病院になります。

作業療法士が働く場所として急性期、回復期、生活期、終末期の4つの期があるのですが総合病院は急性期にあたります。

急性期では、作業療法士の知識に加えて医学的知識を多く求められる現場になります。
多くのことを求められますが、やりがいは物凄く感じれる場所になります。

そんな総合病院に勤めて11年目となる立場から現場のことを少しでも知って頂ければと思い記事を書きます。

作業療法士に興味のある方、楽しみながら『へぇ〜〜』と思いながら見てってください!
この記事をみて頂ければ総合病院における作業療法士の仕事内容がばっちり分かります。
最後まで目を通してみてください。

作業療法士の仕事内容を紹介!|総合病院OTが行なっていること〜1日の流れ〜

作業療法士の1日は8時30分〜9時スタートのところが多いです!
自分の1日の流れを参考までに書いて行きたいと思います!

・8時20分 出勤

・8時30分 ミーティング

・9時     午前診療開始

・12時   午前診療終了

1時間昼休み

・13時   午後診療開始

・17時15分 定時

となります。ざっくりとした流れは上記のようになります。

診療時間に治療してカルテの記載も行なっています。
曜日によってカンファレンスを行なったり、委員会が行われたり、勉強会が行われたりしています。

1日に診る人は15〜18人程度(時期によって15〜18人以上診ることもあれば、15〜18人より少ないこともあります)

1人20〜40分程度、治療を行なっています。

総合病院に勤めていると時間があっという間に過ぎ去って行きます
気づいたらお昼、気づいたら定時なんてことはザラにあります。

それだけ動き回っていたり、次々と仕事を行なっているような状態になります。

いわば体力勝負という所もあるかと思います。

・体力に自身がある

・サバサバと仕事を行いたい

・自分のペースで仕事を進めたい

・医学的な知識を学びたい

・救命の方法を知りたい

という方には非常に向いている現場であることが言えます!

自分のペースで物事が進められるので仕事も計画的に行なって行けば定時に必ず帰れます

なお
なお
自分もここ数年は定時上がりをしています。

責任感も強く求められますが患者さんの良くなっていく姿を間近で見れるので強いやりがいと充実感は間違いなく感じれる場所になります!

作業療法士の仕事内容を紹介〜治療内容〜

次に総合病院での作業療法って実際どんなことをしているのかを紹介していきたいと思います。

基本的には以下のことを行なっています。

・面接、評価

・身体機能アプローチ

・精神機能アプローチ

・認知、高次脳機能アプローチ

・日常生活動作練習

が主な作業療法内容です。

上記の項目に加えて家族指導、本人への自主トレ・自己管理方法の指導、福祉用具の選定、サービス内容の提言、医療者間情報共有を行なっています。

では、1つずつ上記の項目に関して深くお伝えして行こうと思います!

面接・評価

面接・評価では、初めてお会いする人の人となりを聞くことから始めます。
もちろん症状が重症な方で意識がもうろうとしているという方に対しては面接は行えないので家族から聴取したりします。

主に面接で聞いている内容は

・症状のこと

・身体の調子

・寝れているか

・食欲はどうか

・今までの病気のこと

・何人家族か

・仕事はしているか

・家は一軒家かマンションか

・移動手段はどうしていたか

・今まで行なって来ていたこと

・趣味

などを聞いています。

また、面接を行いながら実際に身体に触れさせて頂き

関節がどこまで動くか
筋力はどのくらいあるのか
筋肉の張り具合はどのなのか
感覚はどうなのか
手足は動くのだろうか
記憶などはどうなのか
集中力はどのなのか

などを評価していきます。

面接と評価から得られたものからセラピストと患者さんの合同目標を立てリハビリへと進んでいきます。

なお
なお
なので作業療法士が好き勝手に物事を決めてリハビリをおこなっている訳ではありません。もし、面接・評価を行わず治療を開始するような作業療法士がいたら良い作業療法士とは言えません!

これが面接、評価の一連の流れです。
どんな作業療法士であってもここをすっ飛ばして治療を行う作業療法士はいないかと思います。

非常に重要なアプローチ方法の1つになります。

身体機能アプローチ

作業療法士は身体機能アプローチを行います。

具体的には

・筋力をつけるリハビリ

・関節が曲げらる、伸ばせる、回せるようになるリハビリ

・感覚をとぎすましていくリハビリ

・麻痺を良くするリハビリ

・指をうまく使えるようになるリハビリ

を行なっています。

リハビリと言われて、一番真っ先に思い浮かべるリハビリ内容かなと思います。

ただ、作業療法士の真髄はここにはありません

作業療法士の真髄は日常生活動作をみることにありますので

・日常生活動作を行いやすくする為の筋力練習

・上のものを取れるようになる為の関節可動域練習

など、筋力をつける為の筋力練習、関節を曲げられるようになる為の関節可動域練習ということはあまりしません。

言い回しが違うだけ?と思われる方もいるかと思いますが作業療法士の治療においては、主語が非常に大切になります。

しっかりと『なんの為の』リハビリを行なっているかを常に意識して治療にあたって行かなければなりません。



精神機能アプローチ

作業療法士は精神機能アプローチを行います。

具体的には

・傾聴と共感

・心理状況の把握

・適切な声かけ

・適切な距離感

・適切な情報共有とチームアプローチ

を行います。

これも立派な治療の1つです。

病気や怪我をしてしまって突然、身体をうまく動かせなくなってしまった・・・。

自分の立場に置き換えて考えてみてください。

なお
なお
相当ショックを感じませんか?

・自暴自棄になったり

・気分がすごく落ち込んでしまったり

・何もやる気が起きなかったり

このような心理状況の人に対して適切にアプローチを行いリハビリの意欲を高めたり、ポジティブに物事を捉えられるようにアプローチしていきます。

作業療法士は精神科の治療に関してもバッチリ勉強を行いますので総合病院に勤務していても、その知識を応用して使うことが多々存在します。

身体のことだけではなく精神的な所も見れる作業療法士が総合病院には必要とされる人材だと感じます。

認知、高次脳機能アプローチ

作業療法士は認知、高次脳機能に対してアプローチを行います。

具体的には

・認知症のリハビリ

・注意障害のリハビリ

・記憶障害のリハビリ

・失語症のリハビリ

・失行症のリハビリ

などを行います。

認知症の方に対しては『なぜそな発言を行うのか』『なぜそのような行動を取るのか』を
分析してアプローチし治療を行なっていきます。

かなり奥が深いものになります。
そのアプローチを行うことで異常行動がなくなったりしていきます。

また、注意・記憶・失語・失行など高次脳機能障害と呼ばれるものに対しても注意力を改善したり、記憶力を改善させたり、うまく喋れるようにしたり、コミュニケーション方法を獲得したり、物をうまく使えるようにリハビリを進めていきます。

その治療手段に関しては、たくさんの教科書や文献が存在します。
自分でしっかりと勉強したり、勉強会に参加して知識を蓄え担当者さんに還元していくことになります。

上記の項目でもお伝えしましたが

・認知症を良くする為の認知症のリハビリ

・注意力を良くする為のリハビリ

・記憶力を良くする為のリハビリ

ではダメです!

例えば

・生活リズムを整えられるようになる為に認知症の方にリハビリを行う

・1時間作業が行えるように注意力を高めるリハビリを行う

・料理が行えるようになる為の記憶力のリハビリを行う

など、やはりここでも主語を大切に本当に本人が望んでいることに対してリハビリが行えるように進めていくことが必要になります。

その為、最初の面接でしっかりと本人のリハビリに対する『希望』を聴取しておくことが非常に重要となります!

日常生活動作練習

作業療法士は日常生活動作練習を実施します。

これが作業療法の真髄かなと思います!!!

具体的には

・トイレ動作練習

・更衣動作練習

・入浴動作練習

・歩行練習

・階段昇降練習

・起居動作練習

・座位練習

・立位練習

・趣味活動再開練習

・調理動作練習

・掃除動作練習

・公共交通機関使用練習

などを行います。リハビリ内容は担当する方によって多岐に渡ります。

病気や怪我により普通の生活動作が行えなくなってしまった方に対して動作練習を行なったり代償手段を提示するなど、なるべく元の生活に戻れるように支援を行なっていきます。

また、遊びの再開や趣味の再会、プロの選手などのプロ復帰を支援したりなども行います。

なお
なお
なので人それぞれにアプローチする治療内容は異なるので本当に多くのことを考えて評価・治療をおこなっていく必要があります。

いかに生活を不自由なく、また元の生活に戻れるようになるかを支援するのが作業療法士の仕事になります。

自分の遊びの経験や今まで体験したこと、患者さんから教えてもらったこと生きてきた全てが治療の手段になります。

その為、作業療法士になる前、なった後も『しっかりと遊ぶ』ことも勉強の1つになります。

作業療法士の仕事内容は自由度が高い

いかがだったでしょうか!?
作業療法士の仕事内容を紹介!|総合病院OTが行なっていることと題して記事をまとめてきました。

作業療法士の仕事内容は非常に自由度が高いものになります。

自由ということはなんでも出来る反面、全てのことにおいて責任を持って行動していかなければなりません。

目の前の担当の方の人生を『良くする』も『悪くする』も作業療法士の手に掛かっているということです。

なお
なお
作業療法士は目の前の人の人生を背負うと言っても過言ではありません。

しっかりとしたリハビリ、支援が行えれば担当した方の人生は非常に輝くものになりますが
なぁなぁとリハビリを行なってしまうと担当の方の人生をめちゃくちゃにしてしまうリスク
も存在しています。

そのことを念頭に起きながら担当の方の人生を少しでも輝かせる為に作業療法士は『日々勉強』『日々遊ぶ』が重要となります。

様々な経験、様々な体験が担当する人をより良くしていくことになります。
以上が総合病院で行なっている作業療法士の仕事内容紹介でした!

以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
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