リハビリコラム

五十肩の治し方をリハビリ専門家が解説|正しく理解し自分で治そう!

こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。

ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!

なお
なお
今回は、五十肩に関して正しい知識とご自身での治し方についてお伝えしていきます!

五十肩で悩まれている方にとって自分で治せる方法があればどれだけ良いことかと思うことはないですよね!

具体的に五十肩を感じている人の悩みとしては

・夜に痛む

・肩に熱感がある

・動かした時に痛む

・腕が挙がらない

・重たいものが持てない

などがあるかと思います。

出来れば痛みに悶絶する生活から早く抜け出したい。
そう思われる方が多いかと思います。

今回は、総合病院に努める作業療法士(リハビリ専門職)の立場として五十肩に悩まれる方に対してアドバイスしていきたいと思います。

五十肩のことを正しく理解出来れば“最悪の事態に至っていなければ”自分で治すことは可能なんです。

最悪の事態に至ってしまっている”場合は外科的な手術しか治す手段はありません。

是非、今回の記事を参考に五十肩を自分で治してみてください。
四十肩や肩関節周囲炎と呼ばれるものも基本的には五十肩と同じです。

自分で治すことは可能なので是非、最後まで目を通して頂ければと思います!

五十肩の治し方をリハビリ専門家が解説|正しく理解し自分で治そう!


五十肩と聞いてみなさん、どのような事を想像しますか?

・歳をとった人がなる症状

・肩が痛くなる症状

・肩が挙がらなくなる症状

・肩に熱を持つ症状

・腫れ上がる症状

・なにそれ聞いた事ない

など様々なことを思い浮かべるかと思います。

五十肩を簡単に説明してしまえば“肩が何らかの理由で炎症を起こしてしまっている”状態になります。

炎症が痛みに変わり肩が挙げられなくなり、その影響で肩の使用頻度が落ち肩関節が固まってしまいさらに肩が挙がらなくなってしまう病気です。

なお
なお
適切に早く対処して行かないと手術をしなければ治らなくなります。逆に早く対処が出来れば自分で治すことが可能です!

五十肩の特徴を以下にまとめます。

・発症しやすい年齢は40~70代とされています。
(もちろん40代より若くても五十肩になります)

・糖尿病を持っている方は五十肩になりやすいです。
(特にインシュリンをされている方)

・運動不足の方も五十肩になりやすいといわれています。

・デスクワーク中心の人もなりやすいです。

・喫煙されている人なりやすいです。
(血管が閉まってしまい循環が悪くなるため)

です。

また、五十肩を治療していく上では3つの時期を知っておく必要があります。

1.炎症(えんしょう)期

肩に熱を持ったり腫れ上がったりする時期です。
痛みも強く出現します。痛くて肩を挙げることが出来ない時期です。

酷い場合は、夜も眠れなくなってしまったりしてしまいます。
この時期に無理矢理肩を動かしてしまうと炎症をさらに強めてしまう可能性があります。

注意して肩を扱っていく必要があるのが炎症期の特徴になります。
間違った対応をしないように、この機会に是非覚えて頂ければと思います。

2.拘縮(こうしゅく)期

肩にあった熱や腫れが徐々に落ち着き、少しずつ肩を動かせるようになる時期です。
ただ、この時期においても痛みが全くなくなると言うことはありません。

むしろ肩が溜まってしまい動かしくなる時期です。
思うように肩が挙がらない。重たいものが持てない。服が上手く切れない。仕事や趣味にも不自由さを多く感じる時期になります。

いつかほっとけば治るだろう。

では絶対に治らない時期になります。
この時期の過ごし方によって自分で治せるか治せないかが変わってきます。

注意して過ごしていく必要があります!

3.回復(かいふく)期

熱や腫れが完全になくなり、積極的に肩を動かしていく時期になります。

リハビリテーションが本格的に開始となる時期はここからのことが多いです。
ですがここに至る前段階で適切に対応出来ないと回復までに多くの時間を要してしまったりしてしまいます。

リハビリテーションでは、身体的な治療だけではなく日常生活・仕事・趣味活動にも焦点を当てて積極的に治療を行っていきます!

上記の段階を正しく理解して時期にあったリハビリテーションを展開し治療を行なっていきます!



各時期における対応方法と自分で出来る治療方法


炎症期・拘縮期・回復期それぞれで行うべき対応方法と治療方法を解説していきます!

炎症(えんしょう)期

この時期は炎症を落ち着かせることに全力を尽くしましょう!

対処方法としては

・肩を冷やす(クーリングとも言います。温めてはいけません。)

・炎症止めを飲む

・激しい運動を避ける

・長風呂を避けたる

・大量の飲酒を避ける

です。
とにかく肩にある熱を引かせることと腫れをなくすことが最優先に行うことになります。

上記に挙げさせてもらった5つは炎症を強くしない為の方法です。
しっかりと守ることが出来れば比較的早く熱や腫れが取れるはずです。

なお
なお
苦痛かも早く解放されます。

肩を積極的に動かすのは熱と腫れが取れてからです!
痛くても、腫れ上がっていても、熱感が強くても、無理矢理動かすと言うことは絶対にしないでください!!!

もう一度言いますね!
痛くても、腫れ上がっていても、熱感が強くても、無理矢理動かすと言うことは絶対にしないでください!!!

大切なことなので覚えておいてください。無理矢理やってしまうのは、治るものも治らなくなってしまいます!

拘縮(こうしゅく)期

少しずつ肩を動かしていく時期です。
ただ、無理をしてしまうと再度、肩に炎症を生じさせてしまう時期なので、まだ無理は禁物と言える時期です!

対処方法としては

・痛気持ちい程度の範囲で少数頻回に肩のストレッチを行う

・肩甲骨を回すなどの運動を行う

・痛みが出ない範囲で日常生活上や仕事で使うようにする

・ストレッチ、運動をおこなった後は5分程度冷やす

・痛みが出たら1日2日は肩をおやすみさせる

を行ってみてください。

拘縮期で少しずつ意識して肩を使えるようになると早く回復していくことが出来ます!
熱や腫れが引いているにも関わらず“痛い”からといって動かさないと最悪の事態に突入してしまう可能性もあります。

過保護にならないように注意して肩を使っててください!
それが早く五十肩を直していく方法になります!

回復(かいふく)期

回復期は積極的にリハビリテーションや筋力をつけていく時期です。
また、日常生活動作練習や趣味活動の再開に向けてリハビリを進めていく時期です。

この時期の対処方法としては

・少し痛いと思う範囲まで肩のストレッチを行う

・肩甲骨の運動も頻回に行う

・500mlのペットボトルを持って持ち上げる練習を行う

・ゴムバンドを引っ張りあげていく練習

・ダンベルを使った練習

・鉄棒にぶら下がれる方は、ぶら下がってもいいと思います。

・日常生活で積極的に使う

・趣味の再開をする

とにかくたくさん使うように意識しましょう!
多少痛くても構いません。動かせば動かす程良くなります。

自分の肩に気を使い過ぎずに動かしましょう!
それが出来れば五十肩を治していくことが出来ます。

この時期に痛いからといって放置してしまうと完全な拘縮を完成させてしまいます。
拘縮が完成してしまうと後は手術でしか治らなくなってしまいます。

完全な拘縮になる前に対応していきましょう!

適切な時期に適切な対応をすれば治せる!


いかがだったでしょうか!?
五十肩の治し方をリハビリ専門家が解説|正しく理解し自分で治そう!と題して記事をまとめてきました!

今回のブログのまとめです!

五十肩の治し方ポイント

・症状を正しく理解する

・時期別に治療のポイントを把握する

・無理に動かさないのは炎症期のみ

・拘縮期、回復期には、痛みをこらえて少しずつ動かすようにする

です!

なお
なお
適切な時期に適切な対応をしていけば五十肩は治せるんです。

これまでお伝えしてきた事を参考に是非、自分で五十肩を治してみてください。

この記事を読み五十肩のことを把握しながらリハビリに励んだ結果、全く肩が挙がらないと言う状態なら早く病院に行き専門家の手を借りて治してしまいましょう!

上記の記載に沿って自分で行動をしたのに治らないと言うことになれば他の病気や怪我が隠れている場合があります。

他の怪我で肩が挙がらない状態でいくら五十肩のプログラムに沿ってリハビリを行っても治りません。

整形外科医に診察してもらうことが一番です。
繰り返しになりますが本当に重症な例を除き適切な時期に適切なリハビリをすることで手術をせず治すことは可能です。

是非、この記事を参考に頑張ってみてください!

以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
少しでもあなたの未来が良い方向に向かうことを祈っています。
『悩み事』『もっと聞いてみたい事がある』と言う方はTwitterのDMやブログのお問い合わせから連絡下さい。1人で悩まず一緒に歩んでいきましょう!

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