医療コラム

血液検査で分かることを詳しく解説します|健康診断項目に沿って説明

こんにちは!なおです!
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なお
なお
今回は、血液検査で分かることを詳しく説明していきます!

健康診断や身体の不調を来たし際に血液検査を行うことってありますよね!
結果の紙が返ってくると数字色が赤くなっていたり、青くなっていたり、何も色付けされていないなど結果の紙に書いてあるかと思います。

・数値は並んでいるけど何をどう判断していけば良いのか分からない。

・放置して良いのか悪いのかも分からない。

・血液検査の結果に興味があるけれど、どのサイトを見ても分かりにくい。

今回は、そう言う方に読んでみて欲しい記事になります。

総合病院勤務10年目で普段から患者さんの血液検査に触れている立場からどんな人でも“分かりやすく”血液検査結果のことを解説していきます。

なお
なお
放置してしまうと危ない数値ってあるんですよ?

手遅れになる前に正しく血液検査結果のことを理解していきましょう!
少しでも、この記事を読んでくれている人が苦しむことなく過ごせるようになればと思います!

血液検査で分かることを詳しく解説します|健康診断項目に沿って説明


血液検査結果を解説していく前にまず基本的なことを抑えておけると良いです!
結果の解釈として

・赤色になっている数字:基準値より高い

・何も色付けされていない数字:正常

・青色になっている数字:基準値より低い

を示していることが殆どです!
基本的には全国統一されているので色の解釈としては上記の理解で大丈夫です!

そして高いだけが“ヤバい”のではなく低くても“ヤバいことがあります。
血液検査結果が返ってきた際、色が変わっている数字があったら慎重に取り扱って下さい!

なお
なお
低いから大丈夫!ってこともありません。絶対に放置しないでください。体調不良の原因が隠れている可能性があります。

では、早速詳しく血液検査結果のことについて解説していきます!

感染系・炎症系の値

WBC:white blood cell 白血球数
・正常値 4000〜8000/μL
・高値 感染症、心筋梗塞、白血病
・低値 再生不良性貧血、敗血症、急性骨髄性白血病、全身性エリテマトーデス

CRP:C-reactive protein C反応性タンパク
・正常値: 0.3mg/dL以下
・高値: 細菌感染、ウイルス感染、外傷、発熱
・低値: 示されることが殆どない

貧血系

Hb:hemoglobin ヘモグロビン
・正常値 男性12.4〜17.0g/dl 女性12.0〜15.0g/dl
・高値 運動後の脱水、多血症
・低値 貧血 Hbが8.0を下回ると低血圧や疲労しやすい。めまい、嘔気といった症状

RBC:red blood cell 赤血球数
正常値: 男性420〜570万/mm 女性380〜550万/mm
高値: 脱水、ストレス、多血症
低値: 貧血

Ht:hematocrit ヘマトクリット
正常値: 男性38〜51% 女性33〜45%
高値: 脱水、新生児
低値: 貧血。30%きって来るとやや重症

血液凝固系

PLT:platelet 血小板
正常値: 10〜40×10の4乗/μL
高値: 慢性貧血、骨髄機能亢進症
低値: 白血病、再生不良性貧血

PT:prothrombin time プロトロンビン時間
正常値: PT9〜11秒 PTINR 1.0
ワーファリン投与時の効果判定に用いられる。PTINR 1.5〜2.5程度を目標にコントロールすることがあり
高値: 投与多量のため、易出血傾向
低値: 効果不十分

APTT:activated partial thromboplastin time 活性化部分トロンボプラスチン時間
正常値: 27〜40秒
高値・低値:凝固因子の異常やヘパリン、ワーファリン使用時に上昇する

フィブリノゲン:
正常値: 150〜450mg/dL
高値: ー
低値: 血が凝固傾向や肝不全

Dダイマー:
正常値: ラテックス凝固法 0.1μg/mL未満 EIA法 400ng/mL未満
EILSA法 150ng/mL未満
高値: 血栓症、深部静脈血栓症、肺塞栓症、血腫など。Dダイマーだけで判断する事は少ない

FDP:fibrinogen degradation products フィブリノーゲン分解産物
正常値: 4μg/dL以下
高値: 血液凝固 血栓症



肝機能系

T bil:total bilirubin 総ビリルビン
正常値: 0.2〜1.0mg/dL以下
高値: 肝障害 胆道の障害

ALT(GPT):alanine transaminase アラニントランスアミラーゼ
(glutamic pyruvic transaminase グルタミン酸ピルビン酸転移酵素)
正常値: 男性8〜42U/L 女性6〜27U/L
高値: 肝臓の損傷

AST(GOT):aspartate amino transferase アスパラギン酸アミノ基転移酵素
(glutamic oxaloacetic transminase グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミラーゼ)
正常値: 13〜33U/L
高値: 肝臓、筋、赤血球損傷

γGDP: γ-glutamyl transpeptidase γグルタミルトランスペプチターゼ
正常値: 男性 11〜58U/L 女性 6〜46U/L
高値: 肝障害、胆道障害

心臓系

CK(CKP):creatine kinase クレアチンキナーゼ
(creatine phosphokinase クレアチンホスホキナーゼ)
正常値: 男性 57〜197U/L 女性 32〜180U/L
高値: 心筋や骨格筋の損傷や障害(心筋梗塞や横紋筋融解症の値)

CK-MB:creatine kinase MB クレアチンキナーゼMB型
正常値: 7.5ng/mL以下
高値: 心筋の障害(心筋梗塞や心筋炎)

トロポニンT:
正常値: 0.1ng/mL以下
高値: 心筋梗塞。発症早期から高値を示す。発症4〜6時間で上昇。18時間でピーク

BNP:brain natriuretic peptide 脳性ナトリウム利尿ペプチド
正常値: 18.4pg/mL以下
高値: 心不全。高いほど重症の意味。100を超える場合や上昇傾向にある場合は要注意

Na:natrium ナトリウム
正常値: 139〜146mmol/L
高値: 意識障害やせん妄、けいれん、循環不全
低値: 意識障害やせん妄、悪心・嘔吐

K:kalium カリウム
正常値: 3.7〜4.8mmol/L
高値: 心電図異常や不整脈、悪心・嘔吐、脱力や感覚障害を生じる
低値: 心電図異常や不整脈、悪心。嘔吐

Cl:chlorine クロール
正常値: 101〜109mmol/L
高値: 意識障害、けいれん、循環不全
低値: 低ナトリウム血症と類似

腎機能

BUN:blood urea nitrogen 血液尿素窒素
正常値: 8〜20mg/dL
高値: 腎不全、脱水、消化管出血

CRE:creatinine クレアチニン
正常値: 0.36〜1.06mg/dL
高値: 腎不全や脱水

P:phosphorus 無機リン
正常値: 2.5〜4.5mg/dL
高値: 腎不全、横紋筋融解症、副甲状腺機能低下
低値: 低栄養、慢性アルコール中毒、副甲状腺機能亢進症

アンモニア:
正常値: 30〜80μg/dL
高値: 意識障害、肝炎や肝不全で生じやすい

栄養系

TP:total protein 血清総タンパク
正常値: 6.3〜7.8g/dL
高値: 多発性骨髄腫、自己免疫性肝炎
低値: 低栄養、ネフローゼ、肝不全

Alb:albumin アルブミン
正常値: 3.7〜4.9g/dL
低値: 低栄養、肝不全、慢性炎症による消費

血糖系

BS/PG:blood sugar/plasma glucose 血糖値
正常値: 70〜110mg/dL
高値: 高血糖
低値: 低血糖

HbA1C:hemoglobin A1c ヘモグロビンA1c
正常値: 4.3〜5.8%
高値: 糖尿病

脂質代謝系

総コレステロール:total cholesterol
正常値: 120〜220mg/dl
高値: 高コレステロール血症(動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞の可能性が上がる)
低値: 貧血、低栄養、甲状腺機能亢進症(バセドー病)、肝臓病

LDL(悪玉)コレステロール: Low Density Lipoprotein cholesterol
正常値: 70〜140mg/dl
高値: 高LDLコレステロール血症(動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞の可能性が上がる)
低値: 貧血、低栄養、甲状腺機能亢進症(バセドー病)、肝臓病

HDL(善玉)コレステロール:High Density Lipoproteincholesterol
正常値: 40〜70mg/dl
高値: 高HDLコレステロール血症
低値: 貧血、低栄養、甲状腺機能亢進症(バセドー病)、肝臓病



その他

Ca:calcium カルシウム
正常値:8.1〜10.4mg/dL
高値:意識障害、悪心・嘔吐、筋力低下を生じることあり。骨破壊にて上昇
低値:四肢の感覚障害を生じさせることあり

血液検査の結果を正しく理解することで苦しまずに済む


検査結果をまとめてきましたが総じて言えるのは、血液検査の結果を正しく理解することで確実に苦しまずに済みます。

なお
なお
若いからと言って自分の身体に気を使っていかないと直ぐに身体というものはボロボロになっていきます。

若い頃から健康には気を使っていきましょう!
若い頃にどう過ごすかで歳を重ねた時の身体の状況が大きく変わっていきます!

一度、病気になってしまうと地獄のような苦しみと過ごしていかなければなりません。
あの時、こうしておけば良かったと後悔しても手遅れになってしまうことがあります。

自分の人生に後悔をしない為にも普段日頃から健康には気をつけて過ごしましょう!
健康診断の結果や体調不良の際に採った血液検査結果で異常値があったのなら直ぐに医師に相談することをオススメします。

めんどくさいからと言って後回しにしていると本当に取り返しのつかないことになります。
検査を進めて何もなければそれでいいんです。改善出来るものであれば、積極的に改善していけば良いんです。

病気を甘く見ることなく過ごしていくことが大切です。
是非、血液検査を受けた際は、今までお伝えしてきたことを照らし合わせながら検査結果の解釈をしてみて下さい!

自分の命は自分で守るが大鉄則ですよ!

少しでも健康で長生きして下さい!

いかがだったでしょうか!?
血液検査で分かることを詳しく解説します|健康診断項目に沿って説明と題して記事をまとめました!

なお
なお
少しでも健康で長生きして下さい!

余生を苦しんで過ごしていくか。思いっきり楽しんで生きていくかは身体が健康なうちで決まってきます。

こんなはずじゃなかった。という人生にしないようにする為にも血液検査結果を放置することなく対応していきましょう!

勝手な自己解釈をしてしまい病院へいかないのはNGです。
血液検査結果というのは、正直です。今は、なんとも無くても異常があれば徐々に身体を動けなくしてしまいます。

動けなくなってから対処するでは遅いんです。
そうなる前に事前に対処し過ごしていくことが大切になります。

・やりたいことを最後までやる。
・好きな人・大切な人と少しでも長く一緒にいる。
・人生に後悔を残さないようにする。

それらの希望を叶える為にも出来る対処は早めに行っていきましょう!
先延ばしにせず、直ぐに行動しましょう!

この記事を見てくれた方が適切に行動出来るようになり、少しでも幸せな時間を長く過ごせるようになれば良いなと心の底から思っております!

以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
少しでもあなたの未来が良い方向に向かうことを祈っています。
『悩み事』『もっと聞いてみたい事がある』と言う方はTwitterのDMやブログのお問い合わせから連絡下さい。1人で悩まず一緒に歩んでいきましょう!

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