こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。
ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!
医療業界に就職すると分からない医療略語が良く飛び交います。
その度に調べて理解していかなければなりません。
調べるのも意外と苦労するもので様々なサイトに行き『これかな、あれかな』と頭を悩ませるものです。
今回は、なるべく悩まないで済むように急性期病院に10年間勤務する立場から急性期病院で良く作業療法士が用いる医療略語についてまとめていきたいと思います!
これから急性期病院に就職する作業療法士にお役立て出来るかと思います。
分からない医療用語が出てきたら是非、この記事をみて理解して頂ければと思います!
急性期病院に勤務する作業療法士が用いる事の多い医療略語20選
では早速記載していきます!
使い方は自由にして頂ければと思います!
V/S
カルテなどにV/Sと書く人がいます。
これは、vital signsの略しでバイタルサインを意味します。
V/S:BP110/46mmHg PR72bpm SpO2 98%
のように記載します。
ちなみに
・BP:blood pressure:血圧
・PR:pulse rate:脈拍
・HR:heart rate:心拍
・SpO2:saturation of percutaneous oxygen:酸素飽和度
となります。
頻繁にカルテなどに出て来ますので合わせて覚えておくと良いですよ!
HD
HDはHemodialysisの略で透析を意味します。
透析を回している人はカルテにこの記載があります。
腕のどこかにシャントと呼ばれるものがあります。
シャントは静脈と動脈を繋ぎ合わせている手術を受けた人にあります。
シャント側の血圧測定は禁忌になります。
知らなかったでは済まされなくなります。最善の注意が必要です。
f/u
主に医師が用いている事が多い略語です。
f/uはfollow-upの略語です。
カルテ常にf/uとあればどこかで再検査をする、レントゲンを撮り直す、エコーを撮り直すなどの意味になります。
頻繁に出てくる略語なので覚えておいても損はしません。
TIA
この人TIAだから注意深く観察して。と医師から言われる事があります。
TIAは Transient Ischemic Attackの略で一過性脳虚血発作をさします。
一瞬脳梗塞になったけどすぐに改善したという状態をさします。
なぜ、脳梗塞になったのかの原因がはっきりしないと再度TIAになってしまう人、最悪の場合、脳梗塞になってしまう人がいます。
血栓の有無、脳の状態を把握した上でリハビリを実施していく必要があります。
ACS
虚血性心疾患の病気の総称をさしたりします。
ACSはAcute coronary syndromeの略で急性冠症候群を意味します。
カルテにACSと書いてあったら心臓の血管の狭窄があるんだなと理解して大丈夫です!
そのまま運動リハになる事もあるので運動負荷量には要注意していく必要があります。
af
循環器病棟などに行くと良くaf、afと用いている人が多いです。
afはAtrial fibrillationで心房細動の略になります。
不整脈の一瞬で頻脈になっている事が多いです。
致死的な不整脈にも移行する可能性や患者さんが胸部症状を訴える事もありますので注意が必要な状態となります。
AMI
これも循環器系の病気をみる時に良く用いられる略語になります。
AMIはAcute myocardial infarctionの略で急性心筋梗塞です。
ST変化がみられている事が多くニトログリセリンを舌下で投与されている人が多いです。
リハビリは中止となる可能性が非常に高いので、これを見落として患者さんを起こしてしまうと命に関わる危険性を伴いますので要注意です!
絶対に知っておかなければならない略語になります。
HF
AMIに引き続きHFも良く出てきます。
AMIより出現頻度は高いです。
HFはHeart Failureで心不全になります。
ちなみにAcute Heart FailureはAHFと略し急性心不全、Chronic Heart FailureはCHFと略し慢性心不全となります。
合わせて覚えておくと役立ちますよ!
HT
HTは既往歴などに書かれる事が多いです。
HTはHypertensionの略で高血圧症をさします。
高血圧は誰もがご存知のように重篤な脳血管疾患や心臓疾患を引き起こす要因となるものです。降圧剤を使用している人も多かったりします。
血圧が高い人に対しては運動負荷量を考慮しなければなりませんし降圧剤を使用している人は起立性低血圧のリスクを頭に入れながら介入していかなければなりません。
リスク管理を行う上では知っておくべき略語になります。
DM
これも良く出てくる略語になります。
これは学生の頃からご存知の方もいるかと思いますがおさらいも兼ねて知って頂ければと思います。
DMはDiabetes mellitusの略で糖尿病をさします。
合わせて出てくるのがBSです。BSはblood sugarで血糖値になります。
急性期病院ではDMを持っている人が高確率でいます。
リハビリを行う際も血糖管理を怠ると意識消失に繋がってしまう可能性があるので要注意が必要となります。
CF/GF
主に消化器系の病気を持っている人に用いることが多いです。
CFはColono Fiberscopeの略で下部消化管内視鏡検査になります。
同じような略にGFがあります。これはGastric Fiberscopeの略で上部消化管内視鏡検査になります。
CFは肛門からGFは口からの検査になります。
ERCP
ERCPも消化器内科などのカルテでよく出てくる言葉になります。
ERCPとはEndoscopic Retrograde Cholangio Pancreatographyの略で内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査をさします。
内視鏡を使って胆管・膵管を造影を行います。胆石などが見つかった場合EST(Endoscopic SpincTerotomy)と呼ばれる内視鏡的乳頭括約筋切開術が行われたりします。
消化器系の患者さんもみるセラピストは知っておくべきワードです。
TB
この人TBだから気をつけて。やTB疑いだからN95をつけて。や陰圧室に隔離で。という言われかたをします。
TBはTuberculosisの略で結核をさします。
高齢の方などは保菌している事が多く、病気をきっかけに免疫が下がった時に再度、結核菌が悪さをしだしてしまう方がいます。
結核菌を排菌している状態で普通のマスクで接してしまうと自分が結核になってしまう可能性が高いです。
自分の身は自分で守れるようにTBの意味を知っておけると良いかと思います!
COPD
この略語は比較的有名かと思います。
COPDはChronic obstructive pulmonary diseaseの略で慢性閉塞性肺疾患になります。
慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれる病気の総称をさします。
呼気がしずらくなる病気です。息を吐きつらくなります。
IP
もう1つの肺の病気として良く出てくるのがIPです。
IPはInterstitial lung diseaseの略で間質性肺炎をさします。
COPDと逆で吸気がしずらくなる病気です。息が吸えないがこの病気の特徴です。
臨床の現場に出ると良く出会う疾患の1つになります。
DVT
DVTあるからエコー撮るまでリハ中止で。という指示を貰う事があります。
DVTはDeep venous thrombosisの略で深部静脈血栓症をさします。
いわゆるエコノミークラス症候群と言われるものです。
DVTと一緒に検査する事が多いのがPEです。PEはpericardial effusionの略で肺塞栓症をさします。
DVTが飛んで肺に血栓が詰まるとPEになります。
重症だと死に至る病気です。抗凝固療法と血栓溶解療法で治療します。
CV
CVも本当に多く持ちられる略語です。
CVはCentral Veinの略で中心静脈をさします。
ただ、現場で用いられるのは『CVを入れました。』と使われます。
いわゆる中心静脈に点滴を入れたという解釈で大丈夫です。
ちなみに中心静脈は、血液量が多く流れも速いため薬剤や高カロリー輸液を注入してもすぐに血液で希釈されるというのが特徴です。
挿入部位は頸部、鼠径部が主です。
Aライン
ICUなどにいくとAラインにカテーテルが入っている患者さんがたくさんいます。
Aラインはarterial lineと言われて動脈のラインを意味します。
主な役割としては、観血的な血圧の測定と監視、動脈血採血を行うときに使用、薬物の効果の判定に用いられます。
Vライン
ICUなどではAラインと共にVラインも挿入されている患者さんも多いです。
VラインはVenous lineと言われて末梢静脈ラインを意味します。
いわゆる普通の点滴をイメージしてもらって大丈夫です!
UTI
患者さんUTIを起こしているので抗生剤を始めましょう。尿カテをoffにしましょう。などに使われます。
UTIはUrinary tract infectionの略で尿路感染症をさします。
尿路感染症になってしまうと発熱が出現します。
感染症をどうにかして行かなと治りませんので抗生剤治療が開始される方が多いです。
聞かぬが恥、調べぬは恥
上記に挙げた意外にも本当にたくさんの医療略語が存在します。
1年目の方は覚えても覚えても次から次へと出てくる医療略語に四苦八苦すると思いますがなるべく早い段階で様々な事を覚えてしまった方が良いです!
医療略語を覚えないと共通会話が出来なくなってしまう可能性があります。
セラピスト同士もそうですが医師、看護師とも話が通じなくなってしまい会話を聞き流してしまう事になります。
結果、重大なインシデント、アクシデントに繋がったりしてしまいます。
急性期の医療現場というのは『知りませんでした』『分かりませんでした』は基本的に許さらえない現場です。
『知りませんでした』『分かりませんでした』になってしまうと確実に患者さんの容態を悪くしてしまいます。
分からなかったらそのままにせず、すぐに調べる癖をつけて行きましょう!
聞かぬが恥、調べぬは恥です!
そして経験年数を積んでから分かりません。と経験年数が若いうちに分かりません。では責任の度合いも大きく違ってきます。
『経験年数が若いうちの分かりません』は、まだ怒られるだけで済むかもしれませんが『経験を積んでから分かりませんでした』では減給や懲戒解雇の対象となってしまう可能性もありますので経験年数が若いうちにどんどん物事を調べて知識を蓄えて行きましょう!
医療略語を使いこなせるようになろう
いかがだったでしょうか!?
急性期病院に勤務する作業療法士が用いる事の多い医療略語20選と題して記事をまとめて来ました。
結局、苦しくても辛くても早く物事を覚えられる方が経験を積んでからより高度の事をどんどん学んでいけるので若手の期間を無駄にする事なく物事を学んでいきましょう!
学生の頃は自分の為の勉強でしたが医療の現場に出れば患者さん・利用者さんの為の勉強になります。
自分が学ばないことで確実に患者さん・利用者さんには迷惑や不利益をかける事になります。その事を自覚して毎日を過ごしていけるようになると良い医療従事者になれますよ!
ぜひ、このブログを自身の経験の一途として活用して頂ければと思います!
以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
その他にも
などの記事を書いています。気になる記事がありましたら是非、覗いてみてください。
少しでもあなたの未来が良い方向に向かうことを祈っています。
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