こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。
ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!
急性期病院とは病気や怪我をした際に一番初めに運ばれる病院のことをさします。
主に大学病院や総合病院などが急性期病院と呼ばれるところです。
急性期病院の役割としては、人命第一、治療第一の場所になります。
治療が落ち着けば新規患者さん受け入れや病床確保の為に既存の患者さんは退院or転院を余儀なくされます。
では、一体どのような状態が治療の落ち着いた状態なんでしょうか?
作業療法士、理学療法士、言語聴覚士は何を意識して治療、支援に携わる必要があるのでしょうか?
今回は、急性期病院に8年勤務する立場から急性期のリハビリテーションの役割に関して様々なことをお伝えしていこうと思います!
ぜひ、一般の方も医療者の方も一度目を通して頂けると急性期病院がどんな場所なのかが分かるようになるかと思います!
急性期病院におけるリハビリテーションの役割
これから急性期病院におけるリハビリテーションの概要と役割を5つの柱でまとめて行きたいと思います!
急性期病院でのリハビリテーションでは
・治療第一優先
・入院期間は約1ヶ月
・身体と心を整えていく段階
・直接在宅も見据えてリハビリを行う
・回復期病院への打診や家族指導も行う
これらをセラピストはやっていく必要がありますし一般の方も頭に入れておかなければならないことです。
1ヶ月以上の入院は相当な重症状態かよっぽどの理由があり帰れない状態かの2つになります。なので出来るならなるどんな理由があるにしろ早く急性期病院から退院or転院した方が状態的には良いと判断することが出来ます。
では、上記のことを1つずつ深くお伝えしていこうと思います!
治療第一優先
そもそもの急性期病院の役割としてリハビリを行う以前に『治療第一優先』となります。
ざっくりと言ってしまえばリハビリを重点的に行う場所ではありません。
治療を行うとなればリハビリは強制的におやすみになります。
例えば
・手術を受ける日
・急変してしまった日
・心臓にカテーテルを通す日
・転倒してしまった日
・検査日
などは、全くリハビリが行えない日になります。
大きな治療や状態変化がない日にリハビリを行い『筋力を落とさないようにする』『関節が固まらないようにする』『体力を落とさないようにする』『寝たきりにならないようにする』『認知症にならないようにする』『麻痺をよくしていく』『物を飲み込めるようにしていく』『言葉を話せるようにしていく』などを作業療法士、理学療法士、言語聴覚士は行なっています。
決してリハビリが治療を行う為の邪魔をしてはいけないのが急性期病院になります。
ここを勘違いしてしまうと患者さんの状態を悪くしてしまう方向に向かわせてしまいます。
一般の方も医療者も『治療日、検査日はリハビリが出来ない日』ということを理解しなければなりません。
入院期間は約1ヶ月
上記にも少し記載しましたが急性期病院の入院期間は約1ヶ月が目安です。
その間にある程度の方向性を定めていかなければなりません。
たまに患者さんのご家族で
と言われる方がいますが残念ながら急性期病院は治療が第一なんです。
治療を終えた人をいつまでも急性期病院に入院させておくと新たな患者さんを受け入れることが出来なく救える命も救えなくなってしまうという状況になってしまいます。
病気や怪我が治ればどんな状態でも病院から出されてしまうのが現状なんです。
だからこそ患者さん本人も家族も急性期病院に入院したら受け身でいるのではなく大変かもしれませんが1ヶ月先のことを見越して
・転院は必要になりそうなのか
・家に帰ってきたらどんな生活をしていけば良いのか
・何を準備すれば良いのか
・どんな社会的なサービスを入れれば良いのか
・施設にいく必要があるのか
を考えておく必要があります。
密接に医師、看護師、リハビリ、ソーシャルワーカーに相談していく必要があります。
他人任せにしていると大変な思いをしてしまいます。急性期病院に入院したら早めの行動が大切になります。
身体と心を整えていく段階
急性期のリハビリテーションでは身体と心を整えていくのが第一優先になります。
・身体を適切な状態に整える
・落ち込んだ気持ちをなるべく前向きにしていく
・認知症の進行を阻止する
・ベッドから離れることが出来るようになる
・1人でご飯を食べれるようになる
・トイレが使えるようになる
などが第一の目標になります!
もちろん急性期病院でもセラピストが介入した段階で歩けるなどの状態になっていたら在宅復帰に向けて、より応用的なリハビリを行なったり復職に向けてのリハビリも行なっていったりもします。
基本的には、回復期病院への転院を視野に骨格を整えていく段階になります。
人の基本的な思考、筋力、関節可動域、姿勢、生活動作などを重点的に整えたり治していったり獲得を図る為のリハビリテーションを行います。
急性期病院のリハビリテーションは非常に大切な時期に位置付けられ急性期病院でのリハビリテーションが上手くいっていないと回復期、生活期に移行しても全てが上手くいかなくなってしまうと言っても過言ではありません。
中途半端な介入をしてはいけないのが急性期のリハビリテーションになります。
直接在宅も見据えてリハビリを行う
直接在宅も見据えてリハビリを進めるのも急性期に務めるセラピストの大切な役割になります!
上記の項目に少し記載しましたがセラピストが介入した段階で状態の良い患者さんやギリギリ回復期に行かなくても帰れそうな患者さんに対しては、応用的なリハビリテーションを行い在宅復帰に向けてリハビリを行なって行かなければなりません!
急性期のセラピストには自然回復に負けないぐらいのスピードでリハビリを行う責務があります。その為に様々な文献を参考にしたり教科書を開いて予後予測を実施し治療、支援を行う必要があります。
だらだらしている暇がないのが急性期のリハビリテーションです。
だらだらと行動してしまうと困るのは患者さんやその家族になります!
責任を持って行動する必要があります!
回復期病院への打診や家族指導も行う
急性期病院でのリハビリテーションの役割として様々な職種で回復期病院への打診を行なったり家族見学を組み退院に向けての支援を行なっていく必要があります。
・家に帰れるのか帰れないのか
・家に帰る為には何が必要なのか
・どんなことが出来るようになる必要があるのか
上記のことを早く考えていく必要があります。
作業療法士、理学療法士、言語聴覚士は他部署にその役割をなすり付けるのではなく
医師、看護師、ソーシャルワーカに積極的に連絡をとり方向性を早い段階で定めて行かなければなりません。
家族が動くまで動かない。医師からの指示があるまで動かない。
では、ダメです!
それを行なってしまうと患者さんがいつまでたっても帰れなくなります。
自分からどんどん動いていくようにしましょう!それがセラピストの役割になります!
セラピストの患者数と単位数
急性期病院に勤務する作業療法士、理学療法士、言語聴覚士が1日にみる患者数は大体15〜20人前後です。
1人1〜2単位、多くても3単位で受け持っていることが多いです。
(1単位=20分)
これに随時、新患が加わる形になります。
毎回、患者数を言うと回復期や生活期に勤務するセラピストからは驚かれる数字になりますがこれが急性期病院に務めるセラピストの実情です。
とにかく頭と身体はフル回転。
常に動き回っている環境にセラピストは身をおいています。
常に考えて行動し1人1人にリスク管理を含めて適切な治療、支援を行なって行かなければなりません。
大変は大変ですが暇を持て余したくない人にとっては良い環境になることは間違いないです。
時間の進みも早く感じますし1日があっという間に終わってしまうのを自覚します。
ですが、患者さんの良くなっていく姿をより近くで見れる環境にもありますのでやりがいは、どの領域よりも感じれるように思います。
常に動きながら物事を考え自分の考えで様々な人を動かし1人の患者さんに最善を尽くしたいと思うセラピストには向いている期かと思います!
そして、これが急性期に務めるセラピストの実情です。
受け持ちの患者さん1人1人のことを深く把握しているのが作業療法士、理学療法士、言語聴覚士になります。
一般の方や医療者の方は、是非セラピストを捕まえてコミュニケーションを取ってもらえると様々な情報を持っているので積極的に接してみて下さい!
役割を正しく理解することは患者さんを助ける
いかがだったでしょうか!?
急性期病院におけるリハビリテーションの役割〜正しく理解する〜と題してブログをまとめて参りました。
急性期病院におけるリハビリテーションの役割を正しく理解することによって患者さん家族、医療者全員が患者さんに対して適切に方向性を定めていくことが出来るようになるかと思います。
結果、患者さんをより良い形で助けることが出来るようになります。
セラピスト、医療者、一般の方も受け身になることなく積極的に行動するようにして見ましょう!
なすり付け合わないことが大切です!
以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
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少しでもあなたの未来が良い方向に向かうことを祈っています。
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