リハビリコラム

インシデントを起こさないために意識すること5選〜リハビリ編〜

こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。

ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!

この間、患者さんを転ばせてしまいインシデントを起こしてしまった。今回は、点滴が抜けてしまいまたインシデントを起こしてしまった。すごく落ち込む・・・。もう2度とインシデントを起こしたくない!インシデントを起こさないようにする為に意識することってどんなことがあるだろう?

インシデントは作業療法士、理学療法士、言語聴覚士にとって避けては通れないものですが、なるべくなら患者さんを傷つけないようにする為にも起こしたくないですよね!

今回、インシデントを起こさないようにするために意識することをまとめます!

直近でインシデントを起こしてしまった方、リハビリ系の学生さん、新人作業療法士・理学療法士・言語聴覚士の方におすすめです!

なるべく、インシデントを起こさないお仕事をしていきましょう!

インシデントとは

はじめにおさらいとしてインシデントとは?に関してまとめます!

インシデントにはレベルが存在しレベルが高くなればなる程、事が重大となりインシデントからアクシデントへ変わっていきます。

なお
なお
新人さんや学生さんの中には初めて知ったという方もいるかもしれません。是非、知っておいて損はないことになります!

以下に分かりやすくインシデント・アクシデントまとめます。

インシデントレベル

レベル0 間違ったことが発生したが、患者には実施されなかった。
レベル1 間違ったことを実施したが、患者に変化は生じなかった。またはその場の対処ですみ、今後に影響を及ぼさないと考えられる。
レベル2 生命に異常はないが今後経過観察を要し、検査の必要性が出た。緊急の治療は必要なかった。

アクシデントレベル

レベル3 事故により生命に異常はないが、緊急の治療処置が必要となった。入院の日数が増加した。
レベル4 事故により生命への影響が強い。患者に障害が残った。
レベル5 事故が死因となった。

です。

自分が起こしてしまったインシデントのレベルがどのくらいなのかをしっかりと把握し、そのうえで行動していくことが大切です。

インシデント・アクシデントを起こしてしまったらまず患者さんへの対応をしっかりとしたうえで状況を医師に連絡、次に病棟に連絡、次に所属長に連絡・報告となります。

病院によっては医療安全管理室などに連絡する場合もあるかと思います。
事故を起こしてしまったとき、どのように対応していくかをあらかじ知っておくことも大切です。

では、次にインシデント・アクシデントを起こさないようにする為にどのような所を意識していけば良いのかをまとめて行きます!

インシデントを起こさないために意識すること5選〜リハビリ編〜

では早速、まとめて行きたいと思います!

・事前準備を徹底的に行う

・慌てない

・〜だろうで行動しない

・環境を整える

・気をそらさない

です。
単純なことですが、これらを徹底として行なっていけばインシデント・アクシデントは高確率で防いでいくことが出来るようになります。

どういうことか上記の項目を詳しく解説して行きます!

事前準備を徹底的に行う

インシデント・アクシデントを防いでいくには事前順を徹底的に行うことが大切です。

・カルテをしっかり読み込んでおく

・物品を用意しておく

・不安なら事前に練習をしておく

・自分で実践したものを患者さんに実施する

・わからないことは事前に調べておく

です。

これらのことが意識して行えていれば、患者さんの前に立っても不安になることは少ないですし間違ったことをしてしまうこともなくなります。

なお
なお
結果、患者さんに不安な思いや怖い思いをさせずに済みます。

インシデント・アクシデントというのは油断が一番の敵です。
慣れて来たタイミングが一番インシデント・アクシデントを引き起こしやすいタイミングにもなります。

何事も過信せず、どんなに経験を積んでも常にインシデント・アクシデントを起こさないようにする意識を持ちながら行動出来ると格段に防いでいくことができます!

慌てない

インシデント・アクシデントを防いでいくには、とにかく慌てないことが大切です!
慌てないようにする為に

・ゆっくり動くことを意識する

・ゆっくり話すことを意識する

・ひと動作ひと深呼吸をする

・周りをしっかり見渡す

・大きく動かず小さく動く意識をする

を行なっていきましょう!

慌ててしまうことで物にぶつかってしまったり、点滴を引っこ抜いてしまったり、自分が伝えたかったことが正確に伝わっていなかったり、素早い動きをしてしまことで人にぶつかってしまったりしてしまいます。

なお
なお
そうなるとインシデント・アクシデントに直結してしまいます。

とにかく『慌てない』ということを毎朝、自分に問いかけるでもよいので強く意識して行動してみましょう!

大丈夫です!
1秒、2秒遅れた所で患者さんはどうにもなりません。
1秒、2秒急いでしまった方が事故が起こってしまう可能性をあげてしまいます。

自分も患者さんも急がず焦らず物事を行なっていきましょう!

〜だろうで行動しない

インシデント・アクシデントを防いでいくには『〜だろう』で絶対に行動しない。

予測で動くのが一番危険な行動です。
分からないのなら踏みとどまりましょう!

どんなに後が詰まっていても『〜だろう』で動いてしまうと重大なインシデント・アクシデントに遭遇してしまいます。

分からなければ

・調べなおしましょう!

・人に聞きましょう!

を徹底しましょう!

これは、どんなに経験を積んでからも同じです。
むしろ経験を積んだ人の方が経験測から行動してしまう人が多いです。

予測で行動してしまったが故に取り返しのつかないことに発展してしまったりします。

なお
なお
一度起きてしまったことはもう取り消すことが出来ません。人生に巻き戻しが効きません。あの時、こうしておけば良かったと後悔してももう遅いです!

自分のやることに対しては1つ1つ責任を持って行動しましょう!
責任を持って行動できないのであれば、踏みとどまりましょう!突き進まないように!
突き進んでしまった先には後悔しか待ってませんよ!



環境を整える

インシデント・アクシデントを防いでいくには、環境を整えましょう!

・ベッド周りの環境を整える

・リハビリ室の環境を整える

・自分がこれから動く導線の環境を整える

・自分が身につけている物で患者さんを傷つけないかチェックする

・物品が用意されているかチェックする

です。

環境が整っていないと物につまずいてしまったり、点滴やルートが抜けてしまったり、物にぶつかってしまったり、患者さんから目を離し転倒させてしまったりしてしまいます。

患者さんに会いにいく前に環境を確認しましょう!
患者さんに会いにいく前に必要物品を用意しましょう!
患者さんに会ってからも周りの環境を確認しましょう!
患者さんを起こす前に再度、ルートの位置や物品の位置を確認し導線が大丈夫かを確認してから動いてもらうようにしましょう!

めんどくさいかも知れませんがこれが出来ないとインシデント・アクシデントに繋がります!

自分の仕事の効率性よりも患者さんの安全を守ることを第一に動くようにして下さい!

気をそらさない

インシデント・アクシデントを防いでいくには気をそらさないことが非常に大切です。
経験年数を積んだり、患者さんの介入に慣れてくると

・患者さんから目を離し違う所を見てたり

・違うことを考えたり

・ぼーっとしてしまったり

・違うセラピストの治療を見てたり

・大丈夫だろうと患者さんのそばから離れてしまったり

これをやってしまうとインシデント・アクシデントに高確率で遭遇します!

なお
なお
この世に絶対なんてありません!

自立して歩いている人でも転びます。
目を離した瞬間に転んでしまう人もいます。
ぼーっとしてしまってたが故に点滴や大切なルートを抜かれてしまったりします。

とにかく自分の担当する患者さんに集中しましょう!
患者さんに介入中は絶対に気をそらさない!

それが出来ればインシデント・アクシデントは高確率で避けることが出来ます!

絶対に油断しないことがインシデントを防ぐコツ

いかがだったでしょうか!?
インシデントを起こさないために意識すること5選〜リハビリ編〜と題して記事をまとめて参りました。

なお
なお
臨床中は絶対に油断しないこと!

油断の先にインシデント・アクシデントが待っていると思って行動して下さい!

インシデント・アクシデントを起こしてしまった後、一番迷惑を被るのは患者さんです。
間違ってもセラピストだとは思わないでくださいね!

インシデント・アクシデントを起こしてしまっても隠蔽することなく正直に自分の否を認めて誠心誠意対応して下さいね!

誠心誠意対応する事で事を大きくしないで済みますし、同じ失敗を繰り返さないための方法にもなります!

是非、今回の記事を読み込んで頂き安全な状態でリハビリを進めてみて下さい!

以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
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などの記事を書いています。気になる記事がありましたら是非、覗いてみて下さい。

少しでもあなたの未来が良い方向に向かうことを祈っています。
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POSTED COMMENT

  1. はは より:

    おはようございます
    急性期病院勤務の看護師、医療安全委員会の委員です
    今回ご相談したいことは、当院のPTでトップ、医療安全委員ですが、この度、委員会で患者の誤認予防で確認をどのように行っているかという問題提起で、リハビリでは担当制なので1回目はお名前の確認をするがその後は、お顔の確認、リハビリする部位の確認をするが、患者さまにお名前を名乗っていただくことはしないと、明言してきました。委員会としては基本患者様に名乗っていただくということを基本にしたいのですが、どのように説明すると納得いただけるのか、ご意見を頂けると助かります
    当院は外来患者様1日150人平均の整形の急性期病院です

    宜しくお願いいたします

    • なお より:

      ははさん。ご質問ありがとうございます。

      自分も患者様の誤認予防は徹底した方が良い事項だと思います。

      ですが正直、当院でもリハビリを実施する際、患者様に毎回名前を名乗ってもらうことはしていません(認知症や失語症で名乗れない人もいらっしゃる+毎回顔を合わせている患者様に名前を何度も聞く行為は不自然であるため。)。

      ですが当院リハビリ科も患者誤認予防を何もしていないという訳ではなく、名前を毎回呼ばない代わりに①患者様を看護師・看護助手に送迎して頂いた際は、直接スタッフ間で名前の確認をする。②患者様を送迎で呼ぶ際、患者様の名前をフルネーム+IDで伝える③極力患者様の介入前にフルネームで患者様の名前を呼び返事をして頂くようにする④外来の患者様に対しては現状、検温と題して名前(フルネームで)と体温を書いて頂くようにし名前確認をしています。診察券を返す際は、スタッフからフルネームでお名前を訪ねし本人である事が確認できた後に診察券をお返ししています。

      ははさんの病院のリハビリ科で毎回、患者誤認が起きているようであれば患者誤認に関する客観的なデータを示し予防のために毎回患者様に名前を名乗ってもらうことを徹底してもらうべきだと思います。ですが毎回患者誤認が起こっていないようであれば、当院みたいなやり方を提示し実践して頂くというのも良いのではないかなと思います。

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