医療コラム

看護師に知って欲しいリハビリテーションの視点|作業療法士が解説

こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。

ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!

なお
なお
今回は、看護師さんに向けて作業療法士の立場からリハビリテーションの視点をいくつかお伝えしていきたいと思います!リハビリテーションの視点を持って頂けると間違いなく患者さんに対してより良い支援・援助が行えるようになるになります!是非、最後まで目を通して頂き日々の業務に活かして頂ければと思います!

看護師さんにリハビリテーションの視点を持って頂けると患者さんの機能回復や日常生活動作の再獲得を早めることが出来るようになります。

結果的にナースコールの頻度を減らすことが出来たり、院内転倒を防ぐことが出来たり、早く患者さんを自立させることが出来退院に結びつけることも出来るなど日々の業務にも余裕を持たせることが出来るようになります。

なお
なお
そして何よりも患者さんから大いに感謝されるようになります。

リハビリテーションの視点を持って頂くのは、新人、中堅層、ベテランの方までどの世代でも非常に重要であることが言えます。

是非、暇つぶしでも良いので最後まで目を通して見て下さい!
このブログを読んで頂けると救われる患者さんは今後、何十人、何百人、何千人と出て来ます。

1人、1人適切な支援が行えるよう努力を積み重ね立派な看護師さんになってて下さい!

看護師に知って欲しいリハビリテーションの視点|作業療法士が解説


看護師に知って欲しいリハビリテーションの視点は以下のようになります。

・常に離床させることを考える

・積極的に患者さんとコミュニケーションを取るようにする

・待つことを大切にする

・ベッド上の動作も大切にする

・出来る生活動作は積極的に行ってもらう

です。

バイタルチェック、検査送り出し、採血、点滴、処置、薬配り、ベッドメイキング、入浴介助、カルテ記載、入退院支援など様々な業務を行わなければならないとは思いますが、上記5つの視点を持ちながら患者さんと接することが出来ると今よりももっとより良く支援・援助が行えるようになります。

なお
なお
上記の視点を持って頂けると本当にリハビリになり患者さんがみるみる良くなっていくのを実感することが出来ます!

では、具体的にどういうことなのかを上記の項目5つを詳しく解説していきます!

常に離床させることを考える

看護師に知って欲しいリハビリテーションの視点は、常に離床させることを考えることです。

なお
なお
リスク管理を行いながらいかに早く患者さんを起こせるか起こせないかで早期退院に結び付けられるか結び付けられないかが決まって来ます。

患者さんをいつまでもベッドに寝かせっきりにしないことが重要です。

患者さんを起こす、ベッドから離れさせることが何よりのリハビリテーションになります。

以下のような考えを持ってませんか?

・リハビリが進むまでベッド上

・医師の指示があるまでベッド上

・発症間もないからベッド上

そんな考えはやめましょう!

どうしたらより早く患者さんを起こせるのかを考えて行動していくことが大切です。

リスク管理さえ行えればどのタイミングで起こしても良いんです。
看護師の方から『文献には○○と書いてましたので患者さんを起こそうと思うんですけど』ぐらい言えても良いかと思います。

なお
なお
受け身の姿勢でいたら患者さんはいつまで経っても良くなりません。

患者さんを起こすのはリハビリの仕事。
厳しいことを言いますがそれは大きな間違いです。
医師が起こしても良いんです。看護師が起こしても良いんです。

早く患者さんを起こせれば起こせる程、患者さんにはメリットをもたらすことが出来ます。

『自分が起こさなければ誰が起こすんだ』ぐらいで患者さんと接することが出来た方がより早く患者さんは元気になっていきます。

日々の業務で忙しいのは分かりますが患者さんのためだと思って早くベッドから起こしたり車椅子に乗れるように援助していきましょう!

それが出来ると1日でも早く家や施設に帰ってもらうことが出来るようになります。

離床出来るタイミングは常に伺っていきましょう!

積極的に患者さんとコミュニケーションを取るようにする

看護師に知って欲しいリハビリテーションの視点は、積極的に患者さんとコミュニケーションを取るようにすることです。

なお
なお
患者さんは、刺激がないとどんどん認知面が落ちていきます。認知面が落ちてしまった結果、院内転倒やルート類の自抜に繋がって行きます。また認知面が落ちてしまうことで身体機能の回復や日常生活動作の再獲得までに多くの時間を要してしまい中々退院が出来ないとう状況にも陥ってしまいます。

認知を落とさないようにすることは非常に重要です。
患者さんと多くコミュニケーションを取ることは大切なことになります。

話すことにより脳を多く使用していく為リハビリテーションにもなります。

話す内容は

・体調を聞いたり

・日ずけを聞いたり

・出身を聞いたり

・好きな食べ物を聞いたり

・昨日との変化を聞いたり

・入院する前にやっていたことを聞いたり

・楽しいと感じることを聞いたり

など、なんでも良いと思います。

とにかく患者さんの認知面を落とさないように会話を多く取り入れ刺激をたくさん与えて患者さんに話してもらうことが大切です。

それが出来れば認知を保ってリハビリを行えることや、入院中トラブルを起こすことなく入院生活を全うすることが出来、早期退院に向かっていくことが出来るようになります。

日々ずっと眠りっぱなしでいる患者さんが居れば起こして会話をしてみてください。ずっと1人ぼっちにしないことが大切です。

看護師さんの隙間時間があれば自分の受け持ちの患者さんの所へ特に用事がなくても行き雑談をしていくことが大切です。

会話をすることにより認知面を落とさないということと患者さんの新たな一面も知ることが出来、また違った角度から患者さんを支援・援助出来るようになる可能性もあります!

待つことを大切にする

看護師に知って欲しいリハビリテーションの視点は、待つことを大切にするということです。

なお
なお
患者さんの自立を促す為にも待てるように支援・援助することが大切です。 

ついつい時間がないからと言って介助をして起き上がらせて、ずっと身体を支えて、靴を履かせて、車椅子に移す。着替えも手伝ってトイレも手伝う。

そんなことをしていませんか?

患者さんがどれくらい動けるのかも把握しないで何でもかんでもやってあげてしまうのは、患者さんのためにはなりません!

少しでも患者さんの回復を早くしたい、早く日常生活の動作を自分で行えるようになってほしいと思うのなら患者さんの動きを見守ってあげられるようにしていきましょう!

なお
なお
医療者が患者さんに対して介助するのは、必要最低限な所だけですよ。

もし仮にどの部分を介助し、どの部分を介助しなくても良いのかが分からなければお勤め先の担当作業療法士、理学療法士に聞いてしまいましょう!

それが一番手っ取り早いですし間違いがないかと思います。

患者さんに出来る動作は、どんどん行ってもらいましょう!
日常生活の中で身体を使ってもらうことが一番のリハビリになります!



ベッド上の動作も大切にする

看護師に知って欲しいリハビリテーションの視点は、ベッド上の動作も大切にするということです。

なお
なお
ベッド上の動作を無駄にしていませんか?ベッド上でも出来ることは沢山あります。

ベッド上でも積極的に患者さんには動いてもらいましょう!

どんな風に動いてもらうのかというと

・寝返りを行ってもらう

・お尻をあげてもらう

・足を曲げてもらう

・手を伸ばしてもらう

・首を挙げてもらう

などです。

なお
なお
ベッド上でも出来る動作をどんどん促していくことで筋力が強化されていきます。

患者さんが出来る動作を阻害しないということも看護師さんが意識して行って行かなければならない点だと感じます。

全てやってあげるのが優しさではありません。
時間がないからといって全てやってしまうのも患者さんのためにはなりません。

どんな動作なら出来るのかを探って患者さんにやってもらうことが大切ですし、たとえ出来なかったとしても作業療法士や理学療法士と相談しながら支援していくことにより、より早く動作を獲得していくことが出来るようになります。

しっかりと患者さんの動きを観察していきましょう。
『出来ると思わなかった』『どうせ出来ないだろう』と決めつけないように注意してください。

憶測や決めつけが一番患者さんのためにもなりませんしリハビリテーションにもつながりません!

出来る生活動作は積極的に行ってもらう

看護師に知って欲しいリハビリテーションの視点は、出来る生活動作は積極的に行ってもらうということです。

なお
なお
病院生活では、食事、整容、トイレ、更衣、入浴、歩行など様々な動作があります。適時、回復状況に合わせて出来る動作は基本的に患者さんにやってもらうようにすることが大切です!

『リスク管理をした上で』というのが絶対条件になりますが患者さんが出来る生活動作は患者さんに行ってもらいましょう!

上記も記載しましたが『出来ると思わなかった』『どうせ出来ないだろう』という考えではいけません!

近くで見守りながら患者さんが出来ることを増やしていけるように支援・援助していくことが大切です。

患者なんだから何でもやってもらって当たり前!

と思っている患者さんがいたら『何でもかんでも手伝っていては帰れなくなる!』ということを伝えていきましょう!

それが優しさにもなります。

優しさと厳しさを持って患者さんには接していきましょう!
それが出来るとより早く機能改善していきますし日常生活動作も自立していきますよ!

いつまでも入院させない!

出来るのにやってしまう。患者さんに言われるがまま介助する。
そんなことをしていては、患者さんはいつまで経っても退院できなくなってしまいます。

なお
なお
いつまでも入院させない!

それを意識して行動していくことが大切です。
いつまでも入院させないという視点が持てれば自ずとリハビリテーションにも繋がって行きます!

病院というのは、本来長くいる場所ではありません。
病院は特殊な環境の中で過ごしていることになります。

病院の中の動作が完璧でも家に帰ったら寝たきりになってしまったという人も大いにいます。

入院期間が長くなればなるほど家に帰ったら動けなくなってしまう人や外出が出来なくなってしまう人は増えていきます。

1人でも不幸な人を生み出さないようにしていくためにも患者さんの能力を見極め適切に支援・援助をしていけるようにしてみてください。

『患者さんの能力や動作レベルが分からない』というのなら、どんどんセラピストに連絡して身体の状態、認知のレベル、高次脳機能がどうなっているのかを尋ねていきましょう!

セラピストとコミュニケーションを取るのに躊躇してしまうのは、患者さんのためにはなりません。

少しでも目の前の患者さんに良くなってもらえるように出来るだけ目の前の患者さんの情報を集めて支援・援助していけるようにしましょう!

医師の手伝いだけをするのが看護師ではないと思います。
患者さんをより良い状態で家ないし施設に帰らせてあげられるようにするのも看護師さんの務めだと思います。

是非、これまでお伝えしてきたことを参考に患者さん支援に当たってください!
必ずその方が患者さんも良くなっていきますよ!

常に患者さんに動いてもらい頭を使ってもらう


いかがだったでしょうか!?
看護師に知って欲しいリハビリテーションの視点|作業療法士が解説と題して記事をまとめて参りました。

なお
なお
リハビリテーションとは常に患者さんに動いてもらい頭を使ってもらうことです。

その為には、どうするべきかを考えて支援・援助をしていくのが医療従事者の務めになります。

患者さんを支援・援助をしていくのに他人の意見を聞いてから物事を始めていくのではなく、自分から考えて物事を発信し動いていけるような人材になっていきましょう!

それが結果的に患者さんを救うことになります。

難しいことかとは思いますが、これまでお伝えしてきた内容を意識しながら行動していくことが出来れば必ず良い支援・援助が行えるようになるはずです。

時間は掛かるかもしれません。ですが繰り返し試行錯誤が出来れば必ずリハビリテーションの視点を持ちながら患者さんを支援・援助することが出来るようになります。

分からないことがあれば調べましょう。他部門の人とコミュニケーションを取っていきましょう!それがチーム医療になるかと思います!

是非、明日からいろんなことを考えて行動してみてください。
あなたが行なった支援・援助で幸せになれる患者さんが1人でも増えることを心からお祈りしております!

以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
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