こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。
ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!
本日のお題に移っていきたいと思います。
前回の記事を見ていないと言う方は、以下からアクセスしてみてください!
前回は、どちらかというと表層の部位へアプローチしていく温熱療法になります。
今回は、温熱療法でも『深部へのアプローチ』を深くお伝えしていきたいと思います。
今回、記事で書いていく内容としては『極超短波療法(マイクロウェーブ)』と『超音波療法』に関してです。
超音波系ってなんとなく『使い辛いイメージ』があったり『怖いイメージ』があったりしますが、全然そんなことはありません!
使い方を正しく理解していけば温熱療法後、適切に徐痛が行えたりリハビリの質を上げて治療を展開していくことが出来ます!
温熱療法を実施することで治療効果も断然と高くなりますし外来も早く終了にする事もできます。
是非、この記事をみて正しく温熱療法を理解して頂ければと思います。
前回同様、医療系学生さん、病院・クリニックなどで温熱療法を実施される方、温熱療法を受けている方におすすめの記事になります。
最後まで目を通して頂き理解を深めてみてください!
温熱療法とはどんな効果が得られるかpart2|深部へアプローチ
前回の記事にも書かせて頂きましたが、おさらいも込めてもう一度載せさせてください。
温熱療法で得られる効果は以下の通りです。
・痛みの緩和を行う事が出来る
・筋緊張の軽減を行う事が出来る
・軟部組織の伸張性促進を行う事が出来る
・新陳代謝の促進
・抹消血管の拡張を行う事が出来る
では『極超短波療法(マイクロウェーブ)』と『超音波療法』とは、どんなものなのか。次から紐解いて行こうと思います!!!
極超短波療法(マイクロウェーブ)
極超短波療法(別名はマイクロウェーブと呼ばれます。)は300〜3,000MHzの周波数をもつ電磁波を言います。
医療用では主に2,450MHz(波長12.2cm)の周波数のものが使用されることが多いです。
温熱療法の中では、ホットパックと並んで最も頻繁に用いられます(ホットパックに比べて、極超短波療法は主にクリニックで使用されているイメージが強いです)。
ちなみに極超短波療法を分かりやすく説明させて頂くと、家庭用の電子レンジは、同じマイクロ波で食べ物を温めています。
適応
・慢性非炎症性関節疾患(変形性関節症、肩関節周囲炎)
・筋、筋膜性疾患(腰痛、腱鞘炎など)
・捻挫の慢性期
・神経痛
深部筋まで温める事ができる。循環を良くして筋肉を柔らかくすることや痛みを押させる事が効果として期待されています。
禁忌(極超短波療法を行なってはいけない)
・悪性腫瘍組織
循環がよくなることで、組織の増悪や転移を招いてしまう可能性が存在するため
・阻血組織
血栓を飛ばしてしまう可能性やうっ血してしまう可能性が存在してしまうため
・中等度以上の浮腫
血管が拡張する事により浸出液の露出を増大させ浮腫を強めてしまう可能性があるため
・出血性部位
出血を招いてしまう可能性が存在するため
・無痛部位
火傷の可能性があるため
・成長期骨端部
骨端細胞の成長に影響に影響をもたらしてしまうため
・眼球
水晶体を白濁させる可能性が存在します。いわゆる白内障のリスクがあります。
・男性生殖器、子宮、脳
水分が多いため、沸騰までは行きませんが機能障害を生じてしまう可能性があるため
・妊婦
胎児に影響を及ぼすため
・認知症
火傷の可能性があるため
・金属挿入部位
火傷の可能性があるため
・ペースメーカー
周波数が狂ってしまい、正常のリズムを狂わせてしまう可能性があります。
極超短波療法の利点は
・なんと言っても操作が簡単です。
・出力をWで表示ができ、出力設定が非常に正確です
・局所照射が可能で、照射部位にアンテナを密着させる必要がないです。
また、原則としては直接照射ですが金属の含まない毛織物、綿織物、合成繊維などであれば着衣のまま照射も可能です
・脂肪層のみが加熱されるのではなく、皮膚、筋肉ともに均等に加熱していきます。
・人体が電気回路内に入らないので安全です。
極超短波療法の欠点は
・片面照射のため、部位によっては十分な加熱が得られない可能性があります。
実施方法は
・照射部位によって、座って実施、うつ伏せに実施、仰向けに実施と選んでいきます
・照射導子を治療部位に向け、皮膚面から5〜20cm離しセットします。
・タイマーを15〜20分とします。
・出力ツマミを回し、気持ちの良い暖かさまで出力を上げていきます。だいたい40〜80W程度かなと思います。
・適時、熱く中を伺っていきます。
・タイマーが切れたら治療終了。出力を0に戻していきます。
超音波療法
超音波の作用に関して書いて行きたいと思います。超音波には様々な作用があります。
1つが温熱作用
2つが鎮痛作用
3つが非温熱作用
とされています。非温熱作用には振動作用と膜浸透性作用があります。
振動作用
超音波療法の作用効果の1つにマイクロマッサージ作用も期待されています。
超音波の物理的な圧力や組織の加速運動などにより、深部細胞組織が振動を起こすことから、この振動をマイクロマッサージとしています。
膜浸透性作用
超音波を照射すると、細胞膜透過性が増大し、腫脹の軽減を行なってくれます。
超音波を駆使していけば、かなり臨床の幅が広がって行くことになります。
適応
・筋痛(肉離れ、筋肉内血腫、打撲、腰痛、肩こり、筋硬結など)
・関節拘縮
・捻挫・挫傷
・リウマチ
・腱鞘炎
・関節周囲炎
・関節靭帯損傷
・軟部組織炎
・浮腫
・血流の改善
・急性期の炎症期にも使用可能(温度の上昇に注意が必要)
・金属が体内に入っていても使用可能
極超短波療法と違うところは金属に使用できること、炎症期にも使用できることかと思います。
より、臨床応用されているのは超音波療法のような気もします。
禁忌(超音波療法を行なってはいけない)
・悪性腫瘍組織
・結核
・感染症
・血友病
・眼球
・男性生殖器、子宮、脳、脊髄
・妊婦
・ペースメーカー
悪性腫瘍や感染系のものは症状を増悪させてしまう危険性があるので要注意が必要です。
ペースメーカーは上記の極超短波療法の所でも挙げさせて頂いきましたが機械が狂ってしまうので要注意して下さい。
実質方法
・皮膚の上に専用ジェルを塗り生体に伝播しやすくします
・電源を入れ、ヘッドを皮膚面に垂直に置き、密着させ移動させます。
早さとしては1〜4cm/sec程度になります。
・照射時間は、急性・亜急性期で3〜5分、慢性期で5〜10分実施する
導子を移動させないと、その部位が熱くなる。また、組織の空洞化、血流の停止、血小板の凝固を起こす事もあるので、絶えず動かす事が必要になります。
・出力を下げて終了
照射強度と頻度
・殿部のような軟部組織の厚い部位や、骨や皮膚に近い部位などによっては照射強度が異なります。一般に照射中熱く感じたり、疼痛を伴うようなチクチク感を感じるようであれば過量です。出力を低下させる必要があります。
・実施頻度に関しては1日1回の頻度で1週間実施。症状の改善が見られなければ中止となります。改善が見られれば全部で10〜15回行い経過を見ていきます。
怖がらず使ってみる。怖がらず受けてみる
最初にも述べましたが、超音波系の治療ってなんとなく『使い辛いイメージ』があったり『怖いイメージ』があったりしますが全然そんなことはありません!
温熱療法は、使い分けが非常に重要になります。
ただ闇雲に温熱療法を実施すれば良いというわけではありません。
どこの筋肉に対して温熱をしたいのか。
どこの皮膚に対して温熱したいのか。
表層なのか深部なのか。
それをしっかりと考えて実践していくことが大切です。
加えて前回の記事でもお伝えしましたが、施術者は温熱療法を実践する前に既往歴をしっかりとチェックする。問診を毎回行う。触診や視診も必要であればしっかりと行う。温熱療法実施中は席を離れないようにするなどの配慮を行えばより安全に温熱療法を実施していくことが出来ます。
逆に温熱療法を受ける側は、しっかりと自分の病気のことの情報を伝える。アクセサリーや湿布は絶対に外す。不快な熱感は我慢せず早く手足を抜くことや温熱物をどける。などをすれば安全に受けることが出来ます。
機械を怖がることなく使っていきましょう!
それがリハビリの効果を高めて快適な毎日を早く獲得することにつながります!
適切に使用出来れば絶大な効果を得られる
温熱療法とはどんな効果が得られるかpart2|深部へアプローチと題して第2弾を書いてきました。
いかがだったでしょうか。
少しずつ、温熱療法に関して理解していけたでしょうか。
温熱療法は全ての施行に火傷を伴ったり、病気を増悪させてしまう危険性もあります。
正しい知識と実戦で初めて効果をだすことができます。
ややリスクは伴いなすが、治療効果としてはとても素晴らしいので是非、併用し使用してみてください。
次回は、寒冷療法に関して書いていきたいと思います。
記事をリライトしたので寒冷療法に関しても書き終えています。
ご興味のある方は、以下からアクセスしてみてください!
きっとあなたのお役立てになれること間違いなしです!
以上、本日のブログでした。
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今回、参考にさせて頂いた本です。
以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
少しでもあなたの未来が良い方向に向かうことを祈っています。
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