こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。
ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!
リハビリの道具って、ピンからキリまで存在しどれを選んで使っていけば良いか正直悩まれると思います。適当なリハビリグッズを選んでしまうと逆に身体の調子を悪くしてしまうこともあります。
そこで自分が9年間、急性期病院で働いてきた経験に基づき脳梗塞後など脳血管疾患系の方に対してオススメ出来るリハビリグッズを紹介していきたいと思います!
是非、リハビリを頑張られている方やリハビリを頑張られている方を支えている家族・友人の方に必見です!
片麻痺の重さ別に考えていきます!
(大きな高次脳機能障害はない前提で書いていきます。)
より具体的に適応・非適応に関して知りたいと言う方がいらっしゃいましたら、どしどし自分に連絡下さい!
ぜひ、参考にして頂ければと思います!
脳梗塞後遺症に使えるリハビリグッズを紹介!
脳梗塞後や脳血管疾患後に使えるリハビリ道具って何をどのように使えば良いのか分からない事が多いと思います。
リハビリ道具を選定していくにあたっては、麻痺の重さ別で選んでいく必要があります。
その麻痺の重さ別を知る為に今回はブルーンストロームステージ(BRS)と言うものにそって提示していきたいと思います。
参考にブルーンストロームステージ(BRS)の表を載せておきますね!
自分や家族、友人がどのステージにあるのかを確認してみてください!
上肢では
・BRSⅠ:随意運動なし。弛緩性の状態
・BRSⅡ:基本的共同運動またはその要素の最初の出現。少し動くようになった段階
・BRSⅢ:基本的共同運動が随意的に起こせる。ただ動かせるという段階
・BRSⅣ:手を腰の後ろに持っていく、前ならえが出来る、小さい前ならで手を回せる
・BRSⅤ:手を最後まで挙げる、横からも挙げられる、前ならで手を回せる
・BRSⅥ:正常な方と比べてやや運動能力が劣る
手指では
・BRSⅠ:弛緩性
・BRSⅡ:指がわずかに動かせる
・BRSⅢ:ぐーに出来る。指は伸びない
・BRSⅣ:横つまみが出来る。わずかに指が伸ばせる
・BRSⅤ:対向つまみが出来る。指が完全に伸ばせる。球握りも出来る
・BRSⅥ:全てのつまみが出来る。バラバラに動かせるが正常な方と比べ劣る
下肢では
・BRSⅠ:随意運動なし。弛緩性の状態
・BRSⅡ:下肢が少しずつ動かせるようになる
・BRSⅢ:座った姿勢、立った姿勢で足が持ち上げられる
・BRSⅣ:
座った姿勢で膝を90°以上曲げられる、座った姿勢で足首を動かせる
座った姿勢で膝を伸ばせる
・BRSⅤ:
立った姿勢(麻痺がないあしで)で股関節を引き、膝を曲げる事が出来る
立った姿勢(麻痺のない足で)で足を少し前にだし、膝を伸ばしたまま足首を動かせる
・BRSⅥ:自由に動かせる。股関節をひねることが出来る。正常な方と比べ劣る
弛緩性麻痺 BRS stageⅠ〜Ⅱ
上肢では
・BRSⅠ:随意運動なし。弛緩性の状態
・BRSⅡ:基本的共同運動またはその要素の最初の出現。少し動くようになった段階
手指では
・BRSⅠ:弛緩性
・BRSⅡ:指がわずかに動かせる
下肢では
・BRSⅠ:随意運動なし。弛緩性の状態
・BRSⅡ:下肢が少しずつ動かせるようになる
上記の段階を示します。
この時期の自主トレ道具を紹介していきたいと思います!
上肢用の自主トレ道具
解説
BRSⅠ〜Ⅱの方は基本的に両手動作が主体になります。
単独で上肢を動かしていくのは困難なことが多いですし、肩関節などを痛める原因になるので控えて欲しいです。
ただ、だからと言って何もしないのはNGです!
大きなテーブルの上にこの上記の器具を置き、器具の上に麻痺している上肢をのっけて固定し、麻痺してない手を添えて動かすようにします。
動かすポイントとしては、思いっきり力を入れて動かすのではなく『リラックスした状態』で動かすことを意識してみてください!
麻痺した筋肉の収縮を促す、自分の腕だと意識付けするには良い器具になります。
手指用の自主トレ道具
解説
手に感覚を入れる為と握る力を鍛える為の器具です。
脳梗塞や脳血管疾患後の手・指と言うのは感覚が落ちてしまっていることがあります。
その感覚をしっかりと入れていく為にも上記のボールは手・指にとっては良い刺激になります。
握れなくても握ろうとする意識が大切です。
この器具に関しては特に注意事項はありません。
弛緩性麻痺の方でなくても使用できる器具となっています。
握力の弱い方にも是非使ってみて欲しい器具の1つになります!
【下肢用の自主トレ道具】
この時期に、適応となる器具は少ない為、ベッド上の寝た姿勢で麻痺していない足を麻痺している側の下に潜り込ませて(脚を組む姿勢)持ち上げる練習や横にずらす練習など、とにかく脚を意識させるようなリハビリをしてみて下さい!
座る姿勢が安定しているのであれば
座った姿勢で足底を床につけて体重をのせる練習を行なって下さい。
足も同様に感覚を入れていくことが非常に重要となります。
誰かに触ってもらう、撫でてもらう、軽く叩いてもらうでも良いと思います。
無理に動かそうとだけはしないで下さい。
基本的には誰かの手伝いを借りて良い時期だと思います。
共同屈曲パターン出現期 BRS stageⅢ
・BRSⅢ:基本的共同運動が随意的に起こせる。ただ動かせるという段階手指では
・BRSⅢ:ぐーに出来る。指は伸びない下肢では
・BRSⅢ:座った姿勢、立った姿勢で足が持ち上げられる
上肢・手指用の自主トレ道具
解説
腕のリハビリを受けたことのある方は
必ずと言っても良いほどに見たことのある物ではないでしょうか?
アクリルコーンと呼ばれるものです。
コーンは手の形状に合わせて握りやすい形となっています。
コーンを握る練習、離す練習、積み重ねる練習、手を伸ばす練習など
様々な状況下で使える物品になります。
自主トレを行うには、非常に汎化させやすい道具になります。
また、次のステージのBRS Ⅳ、Ⅴ、Ⅵの段階になっても
ずっと重宝出来る優れものです。
この道具を使用する際の注意点としては、上記で述べてきた同様
過剰努力で動かそうとしないこと。
あくまでもリラックスした状態でアクリルコーンを握る、手を伸ばす、積み上げる動作を行なって下さい。離す時だけ、逆の手で手伝ってあげてもOKです(むしろ無理せず手伝って下さい)
いつで自主トレしたい方にオススメの道具になります。
上肢・手指用の自主トレ道具】
解説
少し面白いところからチョイスしてみました。
キャンプ用のスタンドです!
BRSⅢの方は、肩を挙げて、肘を伸ばした状態で空間保持することは
非常に難しいことになります。
空間保持をする練習目的に上記のスタンドを使用していきます。
座った姿勢で麻痺側上肢でスタンドを握ってもらい前ならえの姿勢で保持するだけです。
簡単に思えてかなり難しいと思います。
どんどん肘が曲がってきてしまうので、それを抑制しながら握ってみて下さい。
最初は10秒、20秒、30秒など、少しずつ伸ばして行けるように
なるべく過剰努力が働かない範囲で握れる時間を設定してみて下さい。
注意点としては、スタンドを引っ張ってしまい、スタンドが倒れてしまう可能性があります。スタンドを倒さないように注意して下さい。
下肢用の自主トレ道具
解説
エルゴメーターです。
これは万能で足にも腕にも使用する事ができます!
モードも選べて、自主トレとしては非常に使いやすい道具となります。
自動に動いてくれる機能も付いているの余計な力も入る事なく使用できるのが特徴です。
セッティングも簡単で好きな時に使用できる。
注意点は動きやすいので滑り止めで固定する必要があります。
また、異常筋緊張 (足がピーンと突っ張って膝や股関節を曲げることの出来ない人)が存在する方には不適応かと思います。
病院でも使われているものを紹介しました!
いかがだったでしょうか。
脳梗塞後遺症に使えるリハビリグッズを紹介!と題して記事をまとめてきました。
今回は、BRS Ⅰ〜Ⅲまでの方が使えそうな道具を中心に紹介しました!
本当は、BRS stageⅣ〜Ⅵのものまで書いていこうと思いましたが
ややボリュームが多くなってきましたので、一度ここで区切りたいと思います。
続きは次回の記事に書いていきます。
↑リライトして次回の記事も書いてありますので、ここからアクセスしてみてください!
リハビリはセラピストとやるリハビリも大事ですが自主的に『良くなりたい』と思う気持ちも非常に大事になっていきます!
セラピストと関わる時間は、20〜60分の間ですが、残りの23時間程度は自分で過ごしていかなければなりません。
その23時間で、どのくらい自主トレ出来るかによって身体の治り具合も大きく変わってきます。
ご自身のお身体なので、積極的に自分自身でも治していき
日常生活を過ごしやすくして行けるように1つずつ積み上げていきましょう!
何事も『継続は力なり』です。
諦めず継続できた人の上に良い未来が訪れてきます。
心折れそうになることが、なんどもあるかと思います。
折れては、治り、折れては、治りの繰り返しでも良いと思います。
少しずつでも前に進んで行けるようにしてみて下さい。
応援しています!
以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
少しでもあなたの未来が良い方向に向かうことを祈っています。
『悩み事』『もっと聞いてみたい事がある』と言う方はTwitterのDMやブログのお問い合わせから連絡下さい。1人で悩まず一緒に歩んでいきましょう!