医療コラム

不妊治療の初診で行うことを解説します|何をする?掛かる費用は?

こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。

ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!

なお
なお
今回は、不妊治療の初診で行うことを解説します。何をする?掛かる費用は?と気になる方におすすめです!

この記事は、これから不妊治療に取り組まれる方や不妊治療を頑張っていきたいと思われる方に向けた記事になります。

この記事を書いている自分も不妊治療を行っています。
自分は33歳、妻は30歳。結婚2年目からのスタートです。

妊活は結婚1年目から行っていましたが中々、子どもを授かることが出来ず意をけして不妊治療を受けることになりました。

この記事を書いている今も治療中です。

これから不妊治療の記事を連載していこうと思います。実体験を発信していくので参考になるかと思います。

不妊治療と言えば2022年4月から保険適用も開始となっています。
今までは高額な医療費が掛かっていたものが保険適用となっています。
そんなターニングポイントで治療を受けているので最新の不妊治療に関してのことをお伝えしていけるかと思います。

仕事柄、医療従事者でもある為より詳しいことも解説も出来るかと思います。
不妊治療を頑張る方、これから頑張りたいと思う方に少しでもお役立て出来ればと思います。

また、この記事は夫の立場から書いています。
男性視点からも男性がどんなことを考えながら不妊治療にあたっているのかも知れるかと思います。

女性・男性関係なく不妊治療を行う方がみて頂き、ご自身のこれからの生活に役立てて頂ければと思います。

共に頑張っていきましょう!

不妊治療の初診で行うことを解説します|何をする?掛かる費用は?


初診で行うことを説明する前に知っておいて欲しいことがあります。それは、不妊治療を受ける際に通うことになる病院やクリニックは唐突に行っても診察はしてもらえない所が殆どです!

不妊治療を受けたいと思ったタイミングで病院やクリニックのホームページをチェックし“予約”を入れることがまず真っ先に行うことです。

なお
なお
予約を入れることにより病院orクリニック側から返信があります。それに従って初診日を決定することになります。

まずは、慌てずに病院orクリニックの問い合わせてみましょう!

では、不妊治療の初診で行うことを解説していきます。
妻側が行うことと夫側が行うことがあります。

妻側が行うこととしては

・診察

・採血

・内診

の3つです!

夫側が行うこととしては

・採血

・採精

の2つです!

妻側の3つ夫側の2つを行い終えたら2人合わせて医師の診察を受けることになります。
自分達の場合、初診は3時間近く掛かりました。時間に余裕を持って診察は受けた方が良いです。

では、さらに詳しく妻側が行ったこと。夫側が行ったことを説明していきます。

初診で妻側が行ったこと


上記にも述べましたが妻側が行うこととしては

・診察

・採血

・内診

の3つがあります。
具体的に行ったことを妻から聞いた話をそのままお伝えしていきます。

診察

最初の診察で聞かれたこととしては

・月経周期

・既往歴

・仕事何しているか

・これから何をするかの話

を具体的に医師に伝えることが良いです。そして分からないことは自分が理解できるまで聞いた方が良いかと思います。

なお
なお
本来なら生理3日目に来院するのがベストらしいんですが、妻は生理3日目には行っていません。

お仕事の都合もあるかと思いますので、どのタイミングで病院orクリニックに行っても問題はないかと思います。

思い立ったらすぐ行動が良いです。

採血

診察を終えたら次は採血になります。妻は生理3日目に行っていないのでホルモン系の検査は全くしませんでした。

実際に取った検査データは

・WBC

・RBC

・HGB

・HCT

・MCV

・MCH

・MCHC

・PLT

になります。
主に貧血のチェックに使われるものになります。加えて血を固める能力もみています。

これらの英語をパッとみても医療従事者ではない限り中々分かりにくいかと思いますので解説します。

WBC

白血球数の検査になります。

RBC

赤血球数の検査になります。

HGB

血色素(ヘモグロビン)の検査になります。

HCT

ヘマトクリット値になります。

MCV

平均赤血球容積の検査になります。

MCH

平均赤血球血色素量の検査になります。

MCHC

平均赤血球血色素濃度の検査になります。

PLT

血小板数の検査になります。

内診

採血が終わったら次は内診になります。
方法としては、下着を脱ぎ椅子に座り股を開き膣に器具を入れて検査をすることになります。

強い痛みはないそうです。
この際に子宮頸がんの検査を受けたことがない人は一緒に検査を行う場合があります。



初診で夫側が行ったこと


次に初診で夫側が行ったことをお伝えします。これも同じく上記に述べましたが夫側が行うこととしては

・採血

・採精

の2つです!
具体的に行ったことを説明していきます。

採血

まず初めに行うのが採血になります。シリンジ3本分取りました。サッと取ってサッと終わるのでそんなに苦痛ではありません。

この採血で見てもらった検査データは

・HBs抗原<CLIA>

・HBs抗原判定

・HCV3RD<CLEIA>

・HCV判定

・HIV抗原・抗体

・RPR定性<LA>

・TP抗体定性

・Zn(亜鉛)

になります。

これらをパッと提示されてもきっと意味不明だと思いますので少し詳しくお伝えします。

HBs抗原<CLIA>

B型肝炎ウイルス感染症のチェックを行っています。判定値は、0.05IU/mL以下が正常となっています。

HBs抗原判定

これもB型肝炎ウイルス感染症のチェックを行っています。
もし陽性判定が出たらB型肝炎ウイルスの治療から行うことになるかと思います!

HCV3RD<CLEIA>

C型肝炎ウイルス感染症のチェックを行っています。判定値は、1.0以下が正常になります。

HCV判定

これもC型肝炎ウイルス感染症の判定を行っています。(-)が陰性。(+)が陽性。
C型肝炎も同様に陽性になってしまうと肝炎の治療から行うことになるかと思います。

B型もC型も治療しないまま不妊治療を開始してしまうと母体感染を引き起こし子どもに重篤な障害を出現させてしまう可能性もあるので注意が必要となります。

HIV抗原・抗体

HIVは誰でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか!?
エイズの検査になります。エイズとはヒト免疫不全ウイルスといいリンパ球が壊されてしまい、病気の原因になるウイルスやガンなどの深刻な病気になりやすくなってしまいます。

パートナーに感染させてしまうリスクもありますし、不妊治療で授かった子どもにも感染させてしまう可能性がある病気になります。

RPR定性<LA>

これは梅毒のチェックをしています。もちろん陽性になってしまえば不妊治療を行う前に梅毒の治療を行うことになります。

TP抗体定性

こちらも梅毒の検査となっています。PRP定性と合わせてみています。

Zn(亜鉛)

最後は亜鉛のチェックです。身体の中の亜鉛の量が極端に少ないと精子の形成に悪影響を及ぼす可能性があります。Znの値が少なかった場合、不妊治療を行いながら亜鉛サプリを飲み身体の中の亜鉛量を増やしていくことになります。

採精

血液検査が終えると次は精子の質をチェックする為に採精(さいせい)をします。
初診の採精は、病院で行いました。

病院内には、男性が採精する場所が必ずあります。
トイレで採精するということは、どこの病院・クリニックにもないかと思います。

採精をする前に窓口から検査キットと鍵を受け取り個室に入り鍵を閉めてそこで採精を行います。

もちろん方法としてはマスターベーションでの実施になります。
個室には、ソファー、テレビ、アルコール消毒、手洗い場、アダルトビデオなどがおいてあります。

中々、緊張して採精まで時間が掛かるかもしれませんが、慌てずゆっくり自分のペースで行って大丈夫です。

採精が終わったら個室から出て窓口が近くにあるはずなので検査キットを提出し採精は終了となります。

ちなみに精子検査の結果に関して最低限越えておくべき基準というものがあります。
それが

・精液量 1.4m以上

・精子濃度 16×10の6乗/ml以上

・運動率 42%以上

・正常形態率 4%以上

になります。
全てWHO 第6版の基準になります。合わせて覚えておけるとよい数字になります。

2人での診察


妻側、夫側の検査が全て終えたら結果が出るまで少しの時間待ちます。

なお
なお
上記にも少しお伝えしましたが初診は待たされる可能性が非常に高いです。暇つぶしグッズを持っていくことをおすすめします。

しばらく経つと妻側・夫側の検査結果が出ますので診察室に呼ばれます。

診察室では2人揃って入ります。診察室に入って聞かされることとしては

・お互いの検査結果の報告を受ける

・現在の状態で治療出来るか出来ないかを聞く

・不妊治療の進め方を聞く

・同意書を何枚か書くように指示される

・次の予約日を決める

などになります。
次の人を気にすることなく、ここで疑問に思っていることは全て聞いてしまった方がいいです。

診察に呼ばれるまでに2人で聞きたいことをまとめておくというのも良い手になります。
不妊治療は、とにかく1つ1つをしっかりと理解して前に進んでいくことが大切です。

うやむやに進んでしまうと分からないことだらけになってしまい治療を受けるのも億劫になってしまう可能性があります。

是非、聞き漏らしのないように2人で診察を受けてみてください。
基本的に恥じらいは全く必要ありません。“聞いちゃダメなのかな?”もありません!

どんどん疑問をぶつけていきましょう!
それがストレスなく不妊治療を進めていく方法にもなるかと思います。

初診に掛かる費用


診察が終えるとお会計になります。
もちろん人によってお会計金額は、まちまちになるかと思いますが自分達の場合を紹介したいと思います。

お会計は以下の金額になりました。

妻:4,140円(保険適用)
夫:15,840円(実費診療)

合計:19,980円

です。
初診は2万円近く掛かりました。

2022年4月から不妊治療にも保険が適用されるようになりましたが、全てが全て適応される訳ではありません。

イメージ的には採卵前までは、保険と自費を組み合わせながら不妊治療を行っていくことになるかと思います。

高額医療費制度を利用すれば、ある程度お金が返ってくることになりますが、それでもやっぱり不妊治療にはお金が掛かるんだなというのが正気きな思いです。

自治体にもよるかもしれませんが不妊治療が保険適用になったことにより助成制度が廃止になっている場合もあります。

不妊治療を受ける際には、ご自身の自治体が不妊治療に対してどんな取り組みをしているかをチェックするのも大切になります。

なるべくストレスを溜めないようにするのが大切

いかがだったでしょうか!?
不妊治療の初診で行うことを解説します|何をする?掛かる費用は?と題して記事をまとめてきました。

なお
なお
不妊治療を実際に行ってみて感じるのは、なるべくストレスを溜めないようにすることが大切だということです。

不妊治療は、お互いがお互いを励まし合いながら協力して進めていかないとストレスでしか無くなってしまいます。

お互いのストレスになってしまうと上手くいくものも上手く行かなくなってしまいます。
不妊治療を巡り喧嘩になってしまったり、関係性が悪くなってしまうというのも容易に起こるかと思います。

基本的には、毎回夫婦揃って病院・クリニックに行き2人揃って診察結果は聞いた方がいいですし、どちらか1人が頑張り続けるということがないようにした方がいいです。

子どもを授かるということは、覚悟がいることです。
欲しいから不妊治療をする。だけだと本当に立ち行かなくなってしまいます。

お金だって本当にかかります。

個人的な感想としては、全てのことにおいて覚悟がある夫婦が不妊治療を受けていくべきだと感じます。

夫婦でしっかりと話し合い不妊治療を受けることをおすすめします。

以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
引き続き不妊治療に関する情報発信は続けていこうと思います。
不妊治療を頑張る全ての人が報われることを心の底から祈っております。

そして、この記事を読んでいただいた方が少しでも良い未来に向かうことを祈っています。
『悩み事』『もっと聞いてみたい事がある』と言う方はTwitterのDMやブログのお問い合わせから連絡下さい。1人で悩まず一緒に歩んでいきましょう!

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