こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。
ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!
急性期病院(大学病院、総合病院)において医師と作業療法士の関係性。
どんな風にコミュニケーションを取り、どんな情報共有をしているの?
お医者さんは絶対に偉いの?作業療法士の言っていることは聞いてくれるの?
それらのことを今回の記事でお伝えしていこうと思います!
・医師とどのようにコミュニケーションをとれば良いか悩まれている方
・OT、PT、STの学生さん
・作業療法士に興味のある方
などに見て頂きながら作業療法士のポジションに関してもう一度考察して頂いたり、作業療法士のことを把握してもらえる機会になれば良いなと思っております!
是非、最後まで目を通してみて下さい。
そして、適切にコミュニケーションを取れるようになって下さい。
急性期病院における医師と作業療法士の関係性|こう関係性を築く!
急性期病院における医師と作業療法士の関係性は対等となっています。
連絡に関しては、医師から直接連絡もきますし作業療法士の方からも頻繁に連絡を取ります。
この連絡なくしては治療、支援が前に進んで行かないと言っても過言ではありません!
やはり病院運営の根幹は『チーム医療』となっています!
どちらが上、どちらが下というものは基本的には存在しません。
もちろん対等な立場にはありますがお互い敬意を持ちながら接しているのは事実です!
入職した当初の自分は以下のような事を思ってました。
自分から医師に連絡をするなんて絶対無理!
そもそも緊張するし自分が変なことを伝えちゃったらどうしよう。笑われるかな?変な風に思われるかな?
突っ込まれたら答えられないしな・・・。
自分より医師は遥かに頭のいい人なんだから分からない事なんてないと思うし自分なんかが連絡をするなんておこがましい。
そんな風に思ってました。
ですが、これでは患者さん対して真剣に向き合えてない状況ですよね!
患者さんに対して1人で治療・支援・援助をするなんて不可能です。
チームで治療・支援・援助をしないと到底、良い介入も行えません!
ここに気づけないで自分勝手に介入を進めるのは不味いんです。
言いたいことがあるのに言えない方が不味いんです!
そして医師も完璧ではありません。
自分の専門分野に関してはスペシャリストですが、他のことに関しては分からなかったりするんです。
上記の全てのことに気づけるようになってから自ら連絡を取るようになりました。
そして突っ込まれないように予めしっかりと勉強し根拠を持って連絡をするように心掛けていました(連絡が取れなかった時は、ここが圧倒的に欠如していました)。
良いディスカッションが行えるようになった結果、チームで1人の患者さんを治療・支援・援助をすることが出来るようになります!
医師=なんでも分かる人 や医師=忙しくて連絡なんて出れない人という風に思うことなく
対等な対場を築いていけるように連絡は密にとった方が絶対に良いです!!!
そして医師は優しい人が多い(上から目線で物事を言ってくる医師の方が少ないかと思います)ので安心して連絡を取っても大丈夫かと思います!
対等にならなければ良い治療・支援・援助を行うことが出来ないことを意識して恥やプライドを捨ててお互いが接していくことが出来れば必ず良い結果を生み出すことが出来ます!
勝手に医師を『神』と崇めず・・・笑
どんな医師ともコミュニケーションを取っていく勇気が作業療法士には必要になることです!
医師と作業療法士の具体的なやり取り
ここからは作業療法士の立場から医師との具体的なやり取り内容に関してお伝えしていきたいと思います!
医師とのやり取りは
・安静度、後療法の確認
・現行の治療内容の調整
・リハの進捗具合
・退院に向けての話し合い
が主なやり取り内容です。
具体的にどういうことかを解説していきたいと思います!
安静度、後療法の確認
作業療法でどのくらい動いて良いのか、どのくらい動かして良いのかの相談です。
ベッド上なのか、ギャッチUP位までなのか、座位までなのか、立位までなのか、移乗・歩行まで行なって良いかの確認や体重をそのくらい掛けて良いのか、どのくらい曲げ伸ばしして良いのか、コルセットをつけるのか、歩かせて良いのかの確認をしていきます。
また、血圧・脈拍・酸素飽和度のあたいはどのくらいに設定するか、活動量をどのくらいにするか、摂取して良いもの・ダメなものは何か、生活の動作で注意することがあるのか、などのやり取りも行います。
安静度、後療法を知らないと患者さんに対して不利益を与えてしまいます。
安静度、後療法を知らないはセラピストとして絶対にやってはいけないことです。
カルテばかりを参考にすることなく、医師に直接連絡して確認した方が確実性も高まりますし相談に関しても一緒に行えるようになるので、頻回に連絡をする内容になります!
現行の治療内容の調整
どんな治療を行なっているのか具体的に聞き、治療に合わせて作業療法を行います!
・どのくらいベッドに安静にしなければならないのか
・薬の副作用はどんなものが出るのか
・薬の副作用が出過ぎていて作業療法にならない
・安静度を制限しすぎていて生活動作が行えない
などの相談を医師とディスカッションしていきます。
この時に文献をもとにディスカッションできるとお互いに学びの場にもなるので積極的に取り入れながら連絡しあえると非常に実りのある時間にすることが出来ます。
現行の治療に関する話し合いでは、薬を変えられるのであれば違う薬に変えてもらったり、もう少し身体を動かして良いのなら生活の作業療法を重点的に行うなど治療内容を調整していくことで患者さんをより早く退院させていくことが出来るようになります。
非常に重要なやり取りになってきます!
リハの進捗具合
作業療法、理学療法、言語聴覚療法の進み具合に関して医師にお伝えすることがあります。
医師は細く『作業療法士がどんなことをしていて』『理学療法士がどんなことをしていて』『言語聴覚士がどんなことをしているのか』を理解していない先生も多いです。
急性期病院で働くセラピストは他部署で行なっているリハビリに関しても把握しておくことが求められます。
自分が行なっている治療・支援だけではなく、他の部署が行なっている治療・支援に関してもまとめて医師に伝え今後の方向性に関して話し合っていった方が効率的です!
リハビリの開始時やある程度動けるようになって来たら
自ら医師に連絡をして今後の方向性に関してディスカッションすることが多いです!
退院に向けての話し合い
どんなサービスを導入して誰の支援を受けて帰るのか、どんな福祉用具・歩行補助具を導入が必要なのかを事前に医師と話し合い相談し決定させ患者さんや患者さんの家族に改めて伝えることがあります。
リハビリの進捗具合の所と似ていますが退院に向けて具体的にどんな支援が必要になるのかを適時ディスカッションしています。
カンファレンスの時に医師と会話することや通常業務内にPHSに電話を掛けて会話をすることが多く時には患者さんのインフォームドコンセントに参加することやムンテラに参加して実情を家族などに説明することもあります。
退院が近くなればなるほど医師とは密に連絡を取っていくことになります!
医師に連絡するのをためらっていると、どんどん患者さんの退院が長引いてしまい患者さんに不利益をもたらしてしまう可能性があります。
常に医師とコミュニケーションを取ることが大切なことになります。
医師とは常にコミュニケーションを取っている
いかがだったでしょうか?
急性期病院における医師と作業療法士の関係性|こう関係性を築く!と題して記事をまとめてまりました。
医師と作業療法士の急性期病院での関係性は
・常に連絡を取り合う関係性
・対等な立場である
・お互いのない知識を補う関係性
にあるかと思います!!!
臨床の現場に立ったら患者さんの事を第一に考えて行動する必要があり患者さんの事を第一に考えたら医療従事者には上も下も無くなるかと思います!
お互いない知識を補い合いながらチームとして1人の患者さんに対して治療・支援・援助を行なっていく。
そのチーム医療を強固なものにしていく為にはコミュニケーションが不可欠でありディスカッションが重要となってきます!
急性期病院の作業療法士は医師と常にコミュニケーションを取る間柄だと言っても過言ではないかと思います。むしろ、自らコミュケーションを取らないで淡々とリハビリを行なっているようでは患者さんと向き合えてないと自ら証明してしまっているのと同じことになります。
それでは、絶対に行けませんし、医療従事者のやることではありません!
急性期病院の作業療法士は、患者さんに対してより良い支援を行なっていけるように
医師とは常にコミュニケーションを取りより良い支援を行えるように立ち振る舞う必要があるかと思います!
以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
その他にも
などの記事を書いています。気になる記事がありましたら是非、覗いてみて下さい。
少しでもあなたの未来が良い方向に向かうことを祈っています。
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