こんにちは!なおです!
このブログでは『心を軽くする考え方』『医療』『リハビリ』の3つを柱に情報発信を行っています。
ブログを通しあなたの人生を少しでも良い方向に変えていけるような“お手伝い”が出来るようになることが最大の目標です!是非、参考にして頂きながら今よりも良い毎日を歩んで下さい!
医療におけるチームとは医師、看護師、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、薬剤師、臨床検査技師、臨床工学技士、放射線技師などがそれぞれの専門知識を出し合って1人の患者さんに対してより良い支援が行えるように団結して介入していくものになります。
今回は、チーム医療における作業療法士がどんなことを伝えていくのが正解なのかを総合病院に8年間勤務する作業療法士の立場から様々なことをお伝えしていこうと思います!
ぜひ、この記事を読んで頂きチームの一員として様々な発言をしてみてください!
チーム医療における作業療法士の役割
チーム医療における作業療法の役割は5つあります!
・患者さんの日常生活の遂行能力を伝える
・患者さんの高次脳面、心理面を伝える
・病棟で汎化出来そうな自主トレを伝える
・病室での環境に対する提言
・認知症の方に対する接し方の提言
を伝えていくのがチーム医療における作業療法士の役割です。
経験年数が若い方が思うこと多いんですが
『作業療法士なのだから作業のことを伝えていかなくちゃ』
『アクティビティのことを伝えていかなくちゃ』
『家に帰ってからの状態を伝えていかなくちゃ』
『患者さんの趣味活動を伝えていかなくちゃ』
『患者さんの家庭内での役割を伝えていかなくちゃ』
と思いがちなんですが、これらを他部署の方に伝えても『ポカン』とされてしまうのがオチです。
もちろん今挙げた経験年数が若い方が思うことを伝えていくのも大切なことなんですが他部署が求める知りたい情報はアクティビティのことでも家に帰ってからのことでも役割でもなく『今』のことを知りたいと思ってます。
今患者さんがどうなのか、今の状態をよりよくするにはどうすれば良いのか、今の状態で家に帰ったら何が必要になるのか、どんなサービスを導入すれば良いのか、など『今』の状態を伝えていく必要があります。
『今』を伝えないで的外れな過去のこと作業のことを伝えてしまうのはチーム医療の中における作業療法士の役割ではなくなってしまいます。
今何を1番に伝えていかなければならないのかをしっかりと理解出来ると作業療法士もチームの一員として患者さんをより良く支援していくことが可能になります。
チーム医療における作業療法の役割5つを詳細に説明!
上記に挙げたチーム医療における作業療法士の役割5つ
・患者さんの日常生活の遂行能力を伝える
・患者さんの高次脳面、心理面を伝える
・病棟で汎化出来そうな自主トレを伝える
・病室での環境に対する提言
・認知症の方に対する接し方の提言
これらが作業療法士が積極的に他部署の人に伝えていかなければならない事です。
そしてチームで協力して患者さんを支援していかなければならない事になります。
これから上記の事を詳細に説明していきます!
ぜひ、読んで頂き日々の臨床に役立てることや実習生などは意識して他部署の人とコミュニケーションを取って頂ければと思います!
患者さんの日常生活の遂行能力を伝える
患者さんの日常生活の遂行能力を伝えるようにしていきましょう!
何が出来て、何が出来ないのかを明確に伝えていくのは作業療法士の役割になります。
具体的には
・食事の際はスプーンが良いのか箸が良いのか
・福祉用具を用いた方が良いのか
・トイレは自分で出来るのかPトイレが良いのか
・尿便意を訴えることが出来るのか
・服は自分で着れるのか
・お風呂は1人で入れるのか
・歩けるのか
・院内は自由に動いて良いのか
・買い物出来る能力はあるのか
・1人でベッドから起き上がれるのか
などが挙げられます。
患者さんの日常生活を見ていくのが作業療法士の役割であり絶対に把握していなければならない点です。
上記のことを他部署から聞かれて『わかりません』は作業療法士の評価不足です。
自分のやっていることを改めなければなりません。もう少し患者さんのことを知る努力が必要です。
患者さんが1人で生活していくにあたってどのくらいの能力があるのかを他部署の人に伝えていくのは作業療法士の役割になりますし他部署の人も知りたい内容になります!
積極的に伝えられるようにしましょう!!!
患者さんの高次脳面、心理面を伝える
患者さんの高次脳面、心理面を評価・分析出来るのも作業療法士だけになります。
脳に器質的なダメージが加わり高次脳機能障害と呼ばれるものが出現したことにより
『どんなことが行いにくくなっているのか』『どんな症状の影響で生活に困難が生じているのか』を作業療法士が伝える必要があります。
どんな症状があるのかを伝えるのは医師の役割。
症状の重たさを伝えていくのは言語聴覚士の役割。
症状が出現したことにより生活にどんな影響が出ているのかを伝えるのが作業療法士の役割になります。
症状がある。だからどうする?という部分を伝えていくのが作業療法士です。
ここが理解出来ると他部署の人ともうまくコミュニケーションが取れるようになりますし『伝えることがない』とうことがなくなります。
また、心理面に関しても同様です。
精神科の授業を習っているからこそ、その人が今どんな心理状況なのか、どんな想いで過ごしているのか、何に葛藤しているのかを伝えることが出来るのは作業療法士だけです!
その人のことを徹底的に分析してどんな状況なのかを適切に伝えていくのも大切なことになります!
病棟で汎化出来そうな自主トレを伝える
病棟で汎化出来そうな自主トレを伝えるのも作業療法士の役割です。
ベッド上の筋トレや歩くことに関して伝えていくのは理学療法士の方で十分です。
作業療法士は患者さんが起き上がった状態で『その患者さんにあった自主トレ』を提案し他部署の人(主に看護師)に伝えることが大切です。
例えば
・車椅子に乗った状態で塗り絵作業を行う
目的:離床時間の延長と楽しみを持った生活を送る
・生活リズムを整える為、着替えを行う
目的:朝着替えて夜着替えることで身体を動かす頻度と時間感覚を整える
・タオル畳をお願いする
目的:役割を与え人の役に立つ・立っている経験を実感してもらう
など、その人その人にあった作業を提案出来るのは作業療法士しかいません。
具体的に生活の中で活かせ作業を(自主トレ)導入して患者さんの回復を促していけるように他部署に提案していきましょう!!!
病室での環境に対する提言
患者さんの身体状況、認知状況に合わせて病室の環境設定を提言出来るのが作業療法士です!
どのようにな事を助言していくのかというと
・ベッド柵の導入
・ベッド柵をどっちにつけるか
・ベッドの高さ設定
・周りの環境整備の提案
・高次脳機能障害を持った人がストレスなく過ごせる環境設定の提案
・食事の際の環境設定方法
・転倒しない為の環境設定
などです。
上記のことに関しては、1人1人の患者さんに対して細かく行なって行かなければならないことです。
もちろん看護師も行なってくれますが、より身体機能・認知機能を細かく評価し詳細に環境設定が行えるのは作業療法士しかいません。
病室での環境設定に関しては、作業療法士が積極的に提言出来る部分です。
患者さんがより安全、より快適に病院生活を送れるように細かく設定出来るのは作業療法士の役割です。
チーム医療を展開していくにはなくてはならないものになります!
認知症の方に対する接し方の提言
認知症の方に対するアプローチに関しても作業療法士が得意とする部分です。
病棟でも認知症の方と接していくのに苦労していたりします。
・どういう症状が主に出ているか
・何をすれば落ち落ち着くか
・どう接すれば怒らない
・離院を防ぐ方法
・転倒を防ぐ方法
などに関して作業療法士が提言出来ます。
提言していく為には、認知症の勉強もたくさんしなければなりませんし認知症の人の事を知ろうとする努力が必要になります。
認知症の人の対応をどうするか他部署の人と一緒に悩むのではなく患者さんの事を細かく分析し、どのように接していく、どのように対応していくことが望ましいのかを伝えていけるのは作業療法士がすることであり、提言が行えるとチームアプローチがおこなるようになります!
チーム医療を行うには積極的に発言することが大切
いかがだったでしょうか?
チーム医療における作業療法士の役割についてお話ししますと題して記事をまとめて来ました。
作業療法士が何も発言しないとチームとして作業療法士が必要ではなくなってしまいますし患者さんにより良いアプローチも行えなくなってしまいます。
何を発言して良いのか分からなければこのブログを読んで頂き発言する内容を確認して頂ければと思います!
そして、即明日からの臨床に役立ててもらえればチーム医療を展開していくことが出来るかと思います!
言わないより言う!
これを大切に様々な事を伝えていきましょう!
他人任せにしない!自分なんかが発言しない方が良い!なんていう考えは捨てて積極的に過ごしていきましょう!!!
以上、本日のブログでした。
最後まで目を通して頂き本当にありがとうございました。
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少しでもあなたの未来が良い方向に向かうことを祈っています。
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